もくじ
日本で衣料品や雑貨を購入しても「Made in China」の記載を見ることは多く、ビジネスにおいて中国との関係は深いことが感じられます。
人口が多く、輸出や輸入で経済が常に大きく発展している中国では、日本企業もたくさん進出している傾向にあります。
この記事では、 中国に進出している有名な日本企業について紹介し、それぞれの企業がどのような特徴を持つのか、どのような事業を行っているのか、詳しく解説していきます。
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中国に進出している日本企業
経済発展が進んでいる中国では、多くの日本企業も進出し活躍しています。
中国に進出した日本企業の数は、現在1万3000社近くに及んでおり、この数を見る限り中国への日本企業進出にはさまざまなメリットがあることがわかります。
ここからは、中国に進出している有名な日本企業4社を紹介します。中国で活躍する日本企業はどのような戦略・特徴のもと経営されているのか、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社ニコン
株式会社ニコンは、光学機器やカメラ・顕微鏡などを開発・販売している日本の大手メーカーです。
2015年にシンガポールに映像事業「グローバルマーケティング戦略部」を新設したことがきっかけで、グローバル展開が始まりました。
今では中国にてBtoBサービスや製品を取り扱う子会社を合併し、更なる収益の向上を目指しています。
パーツや素材を日本よりも安く仕入れられる中国に工場を構えることで、製造コストを下げて生産率をより上げることが可能になっています。
住友化学
住友化学は、合成繊維や梱包材などに必要な原料になる化学製品を取り扱う企業です。
化学の力を最大限に活かし、人々の生活をよりよくするために多岐に渡る製品を開発・提供しています。
創業から100年以上の月日が経ち、これまで培ってきた技術や製造のノウハウは世界でもトップクラスです。
そんな住友化学は、現在海外の売り上げ収益率が60%を超えるほどのグローバル企業です。アジアを中心に、生産安全性や低環境負荷を両立させたバランスの良い製品の開発に力を入れています。
株式会社良品計画
株式会社良品計画は、MUJIや無印良品で有名な小売・商品開発・製造を行っている企業です。
こだわりの素材と丁寧な点検、スタイリッシュなデザインや包装が特徴で、誰もが生活に取り入れやすいのが良品計画の大きな強みです。
初めてのグローバル戦略ではヨーロッパを目標としましたが、ブランドの認知量が足りずに黒字になることはありませんでした。
しかし、良品計画はブレないブランドアピールと広告への注力によって、時間はかかりましたが今では海外進出分野でも成功を成し遂げています。
SMC株式会社
SMC株式会社は、空気圧制御機器を取り扱う日本の大企業です。
現在は、中国の北京・天津・上海・広州の4つの地域に工場が設けられ、110もの営業拠点を構えています。
アジアを中心に、アフリカや北米・南米にも展開しており、世界中の人々の生活の中で貢献しています。常に豊富な在庫数を構えており、迅速に対応できるのがSMC株式会社の強みです。
SMC株式会社では、中国のハイレベルな技術を用いて、かつ整備された環境でより生産性を高める工夫がされています。
今後も国内だけに留まらず、さらなる世界シェアを目指して成長が期待できる企業と言えるでしょう!
中国経済はなぜ急成長を遂げたのか?
中国が急成長を遂げたのは、輸入・輸出・外国からの支援が大きな理由です。
低コストで商材を輸入し、大量の商材を作る。そして日本よりも安い人件費で労働者をフルに活用して利益を生み出すのが中国の経営戦略です。
中国製品といえば品質にあまり期待できないものが多いというイメージが持たれていますが、価格が安く大量に作られている中国の製品は、手に入れやすく生活に取り入れやすいと言えます。
そのため、世界中の利用者から親しまれ、今では中国製品は生活の一部となりつつあります。
日本企業が中国に進出するメリット
中にはビジネスで成功している中国に、逆に進出したいと考えている日本企業の方もいることでしょう。
ここからは、日本企業が中国に進出するメリットを3つ紹介します。
自社事業をさらに成長させたい方、中国の経営戦略を取り入れたいと考えている方は、ぜひ以下を参考にしてみてください。
日本の商品は人気がある
日本企業が中国に進出するおすすめの理由とは、なんといっても日本の商品やサービスは中国で非常に人気があるという点です。
日本の商品やサービスは質がよく、取り扱っている商材によれば日本で設定している価格の2倍以上の価格でも需要があります。
その例として、日本のファッション企業ユニクロや、飲食店の吉野家、すき家など、日本では低コストなものが中国では少し高級品として出回っています。
海外で自社製品を高価格で販売してみたいという方は、ぜひ中国で挑戦してみると良いでしょう。
人口が増加し続けている
日本の少子高齢化が問題になっている今、中国では人口が年々増加している傾向にあります。
また、中国人の消費意欲は非常に高く、コロナウイルスの影響で海外にいけない期間を通し国内にいながら良いものを購入したいという意識が高まったと言えます。
つまり、中国で商売を始めるのであれば今がベストなタイミングです。中国進出に向けてまずは自社を認知してもらえるように、積極的にアピールしていくと良いでしょう。
新たなマーケティングの幅を広げられる
中国の巨大な経済市場は現在、世界中のさまざまな企業から注目を集めているため、新しい集客方法やマーケティングスキルを学ぶことができるのもメリットです。
中国の市場は世界中がコロナウイルスにより右肩下がりであったにも関わらず、高い経済成長を遂げていました。
また、人件費や土地代が日本よりも低いため、広告宣伝費や企業への投資にお金を使えるのも中国ビジネスでの魅力のひとつです。
パンデミックの中でも強く成長し続ける中国では、日本企業をさらに大きくするチャンスがあると期待できます。
まとめ
今回は、世界各国と比べても国土が広く人口の多い、さらには経済の発展が目まぐるしい中国で活躍する日本の有名企業について解説しました。
中国の企業が行うビジネス戦略では、コストパフォーマンスやニーズに合わせた広告宣伝、商品提供が消費者の購買意欲を高めているのがわかります。
ビジネス大国であるアメリカの企業に並び、年々購入者や利用者が増えている中国の企業は、これからも右肩上がりの経済成長が期待できますね。
そんな中国に日本企業が進出した場合は、新しいビジネスの視点をたくさん学べるでしょう。
中国への海外進出をお考えの方は、ぜひこの記事も参考にお役立てください。
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