イタリア在住者がお届け!海外赴任・移住者向け生活情報〜ミラノ編〜

ルナルカ

初めて訪れる国での海外赴任は、色々と不安がつきものですよね。イタリアに在住17年の在住者が生活に役立つ情報をお届けします。ぜひ、初めてのイタリア生活にお役立てください。

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イタリア(ミラノ)の買い物事情

イタリア生活でまず気が付くのは、日本の便利さだと思います。ミラノに移り住んだ約17年前はコンビニは無く、スーパーも日曜日はどこもシャッターが降り、大変不便さを感じました。
現在は、日曜日や日によっては祭日も開いているスーパーもほとんどと。通常、開店時間は朝早くからオープンし(07:30/08:00~)閉店は20:00/21:00のお店が多いです。

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レジ袋は日本と同じく有料ですので、マイバッグをお持ちになると良いでしょう。また、環境保全のため土に帰る素材の袋しかもらえないため、重い物を買う時は二重にしないともたないかもしれません(すぐに破れます)。

イタリア(ミラノ)での買い物方法

日本のスーパーと違う店は、野菜や果物は量り売りであるところです。備え付けの手袋を使い野菜や果物を袋に入れ、自分で量り料金が自動計算されて出てきたシールを袋に貼り、レジに持って行きます。

イタリア(ミラノ)のスーパー

地元でよく利用するスーパーは、エッセルンガというスーパーです。このスーパーは、北イタリアを中心に展開していて、どの店舗に行っても商品の配置が同じで種類も多く、とても買い物がしやすいスーパーです。

店内には、もうパッケージになって売っているハムやお魚やパンがありますが、切り立ての薄切りハムや、地元の方とのコミュニケーションを図りたい方はぜひ”Banco/バンコ”へ挑んでください。バンコとは、カウンターに行き店員さんに口頭で量り売りで売って貰うスタイルで、パンも大きなパンは半分に切って売って貰うことも可能です。

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事前登録でセルフショッピングができる機械もあります。Presto Speseと書いてある写真は、事前登録にてセルフショッピングができる機械のものです。

イタリア(ミラノ)の「青空市」

イタリアでは、青空市が開かれます。地域毎に展開され、週1~2回行われるところが多く土曜日開催のところが多いです。季節の野菜や果物や、チーズも種類が豊富で見ているだけでも楽しく、地元の方達の生活感であふれています。衣料品や台所用品など色々と売られていますので地元の方達との触れ合いも求めて、ぜひ足を運んでみて下さい。

おすすめの青空市

Mercato Papiniano(パピアーノ市場)
午前中: 7:30 – 14(毎週 火曜日/土曜日)
住所:Viale Papiniano (zona centro storico)
中心地から近く、アクセスの良い青空市です。

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イタリア(ミラノ)の食事情

イタリアの食事というと何を思い浮かべるでしょうか。パスタ、ピザでしょうか。
今から150年ちょっと前に統一されたイタリアは、地方色が豊かです。私が住む北イタリアは、意外とお米の収穫量が多くリゾットやライスサラダなどのお米を使った料理もよく食されます。

エミリアロマーニャ州はラビオリやアニョロッティという詰め物のパスタが有名ですし、ローマから南に行くとパスタソースはトマトソースが主体になってきます。最近では、フードマイレージ(イタリアでは、kmゼロという呼び名)で産地にての消費が、輸送の為に排出される二酸化炭素の削減にも繋がるとの事で推奨されています。是非地元名物を地元ワインと共に現地で食の国イタリアを楽しんでみてください。

イタリアの名物料理を一気に楽しむなら「フードコート」

近年、中央駅の構内に”IL MERCATO CENTRALE MILANO”というフードコートが出来ました。ここでは、イタリアの北から南までの名物料理が食べられます。活気にあふれ、散策するだけでも楽しいのでおすすめです。

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イタリア(ミラノ)のライフライン

イタリアではほとんどのアパートで、水道代は家賃に含まれています。またイタリアには温水循環システムで部屋の空気も汚れず快適な暖房の「セントラルヒーティングシステム」があります。その場合は暖房代も共益費に含まれているところがほとんどですが、アパートによって異なるため確認が必要です。

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「セントラルヒーティングシステム」の場合は、自分でつけたり消したりする事が出来ません。だいたいミラノは一日14時間と決まっています。(南イタリアでは8時間になったり、住む地域によって違います。最近は地球の温暖化の影響で、変化してきています)。オンオフは自分でできないですが、冬の寒い朝も自動でつけてくれるので、暖かい部屋で目覚められて幸せかも知れませんね。

イタリアで日本の家電は使える?

日本の電圧は100ボルトなのですが、イタリアの電圧は220ボルトで、50ヘルツが一般的。日本で購入した電気製品をそのまま使用すると、故障しますので注意して下さい。
また電気、ガス代は日本よりも高いです。特に昨今の戦争の影響もあり、高騰しているため使い過ぎにも注意しましょう。

日本とイタリアの水道水の違いは?

イタリアのお水は、日本の軟水と違いで石灰分が多く含まれています。硬水のため、シャンプーすると髪の毛が傷んだり、お肌にはあまり良くないそうです(実際にそれを理由にかイタリア人は髪の毛を頻繁に洗いません)。また、お洗濯の時に洋服が傷んだり、石灰分が洗濯機の内部に付着してしまい使い物にならなくなるので、カルキ取り製品を洗濯時に使用するのをお勧めします。スーパーで簡単に手に入り何種類もあります(”CALCALE”・カルカーレと書かれています)。

イタリアの水道水は飲料水になる?

イタリアの水道水は、基本的に飲料水として飲むことは可能です。ただし、イタリア人も水道水を直接飲む人は少なく、大抵はミネラルウォーターを購入するか、フィルター付きで、お水を浄化できる物で水を浄化させてから飲むのが一般的のようです。

また、日本人の胃腸は、軟水に慣れているため、硬水をたくさん飲み過ぎると、お腹を壊してしまうこともありますので、徐々に慣らしていくようにしましょう。

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イタリア(ミラノ)の教育事情

イタリアの義務教育は、小学校(5年間)、中学校(3年間)が法律によって定められています。ただし、近年は共働き夫婦が多い為、幼稚園に通う3~6歳までの子どもが多く、イタリアの教育省は2023年から幼稚園も義務化する方向に話が進んできている様です。

イタリアへの赴任・移住時の子供の学校選びは?

一般にイタリアへ赴任される方のお子さんが通う学校は3種類に分かれます。

①インターナショナルスクール
イタリア語と、英語のバイリンガルの教育が希望のご家庭に選ばれます。

②現地校
長期に渡り赴任が続くご家庭に多く選ばれ、地元の子供達とイタリア語での授業が展開されます(英語の授業は小学校一年生から始まり、一般的に選択が自由な宗教の授業もあります)。

③日本人学校
お子さんが日本の学校に戻っても困らない様に、赴任が短期間のご家庭に多く選ばれています。イタリアではローマとミラノにあり、月曜から金曜まで日本語で授業が行われます(イタリア語の授業の時間もあり)。

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お子さんを持つ親御さんは、悩まれるかも知れませんね。赴任が決まったら(特に現地校に決められたご家庭)お早めに検討されて下さい。イタリアでは、手続きに色々と時間がかかる事があります。
ちなみにイタリアの小学校では、教科書も無料で配布されます。各自で、書店などで予約が必要ですのでお早めに申し込まれて下さい。

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イタリア(ミラノ)の医療システムについて

イタリアには、日本の国民健康保険制度と同じような制度、Servizio Sanitario Nazionale(セルヴィッツィオ・サニタリオ・ナツィオナーレ)があります。

90日以上のイタリア国内滞在の場合、加入できる権利があります。加入すると、保険証(Tessera Sanitaria)が発行され、一般医師の中から、ホームドクター・かかりつけ医(Medico di Base)が選択出来ます。

イタリアで病気や怪我をしたらどうする?

イタリアで、病気や怪我をした場合、まずは、ホームドクターに診てもらいます(ここまでは無料で受ける事が出来ます)。その上で、治療や診察が必要となった場合は、処方箋や紹介状を書いてもらって、専門医を受診することになります(ここからは有料になります)。コールセンターやインターネットで専門医に予約を入れていくのですが、診察予約に1年、2年待ちなどザラで、結局は保険が効かない私立のクリニックで診てもらうという方も多いです。頻繁にチェックすると、直前にキャンセルが出るケースもありますのでおきらめずに問い合わせてみて下さい。

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言葉が不安な場合は「OCiETe(オシエテ)」がサポートいたします。予約から診療時の通訳も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

今回はイタリア(ミラノ)での生活についてお届けしました。日本のシステムに慣れていると、大変な事も多いかも知れませんが、イタリア式に笑い飛ばし、イタリアンライフを楽しんでください。

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イタリアはミラノに在住16年目になりました。旅行業を経て、展示会通訳、商談、市場調査、翻訳、日本語教師、幼児教育など幅広く活動させて頂いております。日本とイタリアのビジネスの架け橋としてお役に立てれば大変嬉しく思います。現在ワインソムリエになるべく勉強中、芸術にも大変興味があります。