イタリアに移住したらこんな暮らしが待っている!〜北イタリア・クレモナ編〜

Emi

私の住む「北イタリアのクレモナ」での生活を中心に、よく利用するスポットや日常生活をお伝えします。

沈黙を美徳とする日本と違い、イタリアではとにかく言葉が大事です。黙っていては何も始まらない国イタリアの生活を満喫するには、日常生活の各場面でイタリア語に慣れる必要があります。普段利用するような場所でも、とにかく会話が多いため、人間関係をより円滑にするにはそれぞれの場所で上手にコミュニケーションをとれるようになることが第一歩。イタリア語がほとんど何もわからなくても、まずは今回ご紹介するようなスポットでコミュニケーションを楽しんでみてください。とにかくイタリア人と一緒に笑い転げてイタリア語習得への道を開きましょう。

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はじめに:筆者が暮らす町「クレモナ」について

歩いて用が足りてしまう人間サイズの町

私が住む「クレモナ」はミラノから電車で1時間ほどの場所に位置する町です。町と町を繋ぐ鉄道は、町ができてからずっと後に作られていますので、町の中心から離れたところに駅が存在しており、遠距離通勤・通学をする人以外、滅多に使われることはありません。各種公共機関は全て町の中心に位置しており、歩いてまたは自転車で全て用が足りてしまいます。

これは非常にありがたいことで、例えば窓口に並んで自分の番が来た時に何か書類を忘れてしまったことに気がついても、すぐに自宅に取りに帰れることです。因みに私はその昔、滞在許可証更新のために移民警察署に出向いた時に収入印紙が足りないということで、お巡りさんに「待っててあげるから、近所のタバコ屋さんに買いに行きなさい」と言ってもらって、無事に申請が出来た事があります。

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イタリアの買い物事情

こまめな買い物は「小売店」で

イタリアに住み始めた当初は、小売店に入るのが怖くてたまりませんでした。「ろくに喋れないのに、何か聞かれたらどうしよう」「きっと嫌な目で見られるに違いない」等々勝手な妄想で、足がすくんでいました。今思うと、もったいなかったな、と思います。

まずは度胸を決めて自分に合ったお店探しから。イタリアは食の国ですので、どんな町でもチーズやサラミ、パスタ、ソース等を売る食材店が多数あります。ぜひ自分の町の食材店巡りをして、美味しいチーズやサラミを買いながら、親切な店員さんがいるお店を探しましょう。リピーターになるとより親切にしてもらえ、おまけもしてもらえたりもしますので、未知の食材について質問をしたりもして、どんどん仲良しになりましょう。

どんな町でも開かれている「青空市」

私の住む町では、毎週水曜日と土曜日の午前中に、青空市が開かれます。野菜果物、チーズ、サラミといった食品だけではなく、洋服、靴、下着、バック、テーブルクロス、日常雑貨…といったように大概のものが手に入ります。イタリアには日本のようなデパートがあまりありませんので、この青空市は色々なものを一度に買える貴重なチャンスとなります。「ボンジョルノ!」と屋台の人に元気に挨拶してから、ショッピングを開始しましょう。

買い物をする際の注意点

日本ではお店に入ると必ず「いらっしゃいませ」と挨拶され、また出て行く時は「ありがとうございました」とお礼を言われたりしますが、この国では逆です。

まず客の方から「ボンジョルノ!」と明るく挨拶をしてお店に入りましょう。黙ったままでいると印象を悪くします。「デシーデラ?(何かお探しですか)」みたいに店員が近づいてきたら、はっきりと自分の買いたいものを表現しましょう。ただの冷やかしの場合でも「ポッソ?(見てもいいですか?)」と必ず許可を得るようにしましょう。

とにかくこの国では、どんな場面でも「最初に言葉ありき」です。言語の上達に役立つこと確実ですので、多めに多めにイタリア語を発するようにしてみてください。

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イタリアの公共機関事情

待ち時間&無駄足も当たり前

イタリア在住でなんといってもハードルが高いのが、各種手続きをすることです。日本と違って公共サービスが充実していませんので、たくさん待たされたり、無駄足踏まされたりと、とにかく日本では味わえない様々な体験ができること、間違いなしです。

会話するほどいいこと尽くし

待ち時間を逆手に取り、例えば前に並んでいる人と「いったい、いつまで待たされるんでしょうねー」と文句を言い合ったり、周りのおしゃべりに耳を傾けて少しでも理解できないか練習したり、イライラと待つ代わりに最大限にチャンスを活かしましょう。そうした時間の使い方をすることで、自分の番が来たらはっきり明確に自分のすべきことを伝える練習になり、相手によりわかりやすく伝えることができます。

どんなに無愛想な人でも仕事は仕事ですから、耳を傾け理解しようとしてくれますので、頑張って自分の力でやり遂げてみてください。そして最後には必ずお礼を言いましょう(例えたくさん待たされてでもです!)。相手にいい印象を与えておくと、次回来た時に顔を覚えてくれていて順番を優先してくれるとか、思わぬいいことがあるかもしれません。何しろイタリアはコネがものを言う国です。喋れば喋るほど優先もされて、しかも自分の言葉も上達できて、とおしゃべりすることはいいこと尽くしです。

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イタリアといえば「バール」

犬も歩けばバールに当たる、と言えるぐらい町の中には各種バールが存在しています。ぜひお気に入りのバールを見つけてせっせと通ってみてください。エスプレッソが一杯1,2ユーロぐらい、グラスワインでも3,5から4ユーロぐらい、と毎日通ってもさほどお金はかかりません。

バーテンさんや常連さんたちに顔を覚えてもらい仲良しになって、お喋りの雰囲気に浸ってみてください。私も最初は何を言っているのかさっぱりわかりませんでしたが、面白そうに耳を傾け笑っているだけで、イタリア語ができた気分になれたものです。

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通院・薬の処方には「ホームドクター」をまず利用

町の中心からちょっと離れたところに、総合病院があり全ての科を網羅しています。その他に規模は小さいですが教会附属病院もいくつかあり、信者でなくても普通に利用できます。薬局は各地に点在しており、夜間も必ずどこかの薬局は受付できるように開いています。イタリア在住の手続きをしますと、必ずホームドクターの登録が義務付けられます。病院にかかる時、また薬を出してもらう時は、自分のホームドクターに処方箋を出してもらうシステムになっています。この処方箋がなくても病院の受付はできますが、プリバートと言って料金が高くなります。なぜか歯医者さんでは、処方箋で受付を頼むと何ヶ月も待たされるのですが、プリバートと言うと、すぐにその場で診察してくれたりします。全てはお金次第、みたいな感じがします。

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教育施設と公共図書館

町には保育園から大学まで、全て揃っています。音楽院や音楽アカデミー、弦楽器製作学校もあり、海外から留学してくる人も少なくありません。小さい町に似合わず立派な国立図書館もあります。元貴族のお屋敷内にありますので、閲覧室も大変趣があり、ゆったりと本が読めたり画集を眺められたりします。

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なんといってもオペラ!

イタリアには各町に必ずオペラ劇場が存在します。私の町のオペラ劇場には、専属の合唱団やオーケストラはありませんが、冬のシーズンを迎えますと、毎週演目を変えてオペラが上演されます。初日には着飾った人々が集い、優雅な雰囲気が漂います。この町に住み始めて間もない頃は、せっせと自転車を漕いでオペラ劇場に通い、日本だったら自転車でオペラを見に行くなんて考えられない!と感動したりしていました。

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まとめ

今回は私の経験を元にイタリア在住についてご説明させていただきました。公共サービスが発達している日本と違って思うようには事が運ばないのだけれど、人情が厚く思わぬところで道が開けてしまう、という不思議の国イタリアを、イタリア語習得をしながらぜひ、最大限に満喫していただきたいです。

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Emi
北イタリアはクレモナに住んで20年以上になります。住めば住むほど日本と海外との違いに気付けて、楽しいです。多くの日本の方々と海外の人々との距離を近づけ、お互いに理解していただけるお手伝いをすることを使命としております。美味しいものを食べたり、歌ったり踊ったりが大好きな陽気な日本人です。