海外出張時に保険は加入すべき?おすすめの保険とやるべき準備を解説

海外出張におすすめの保険と必要な準備を解説

近年、ビジネスシーンではグローバルに事業を展開している企業が増えています。

実際に海外へのビジネス展開を検討している方も多く、「従業員の海外出張には、どのような準備が必要なんだろう?」と悩まれることがあるのではないでしょうか。

この記事では、従業員の海外出張に伴い、おすすめの保険と必要な事前準備をまとめてご紹介します。海外出張時に保険を契約すべき理由も併せてご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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海外出張時の保険は必要?

海外出張保険は、会社のためにも従業員のためにも契約すべき保険です。

海外出張時の保険の必要性を具体的にご紹介します。海外出張時の保険契約を検討されている方は、下記の内容を参考にしてみてください。

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感染症・テロなどリスクがあるため

日本国内では考えにくいことですが、海外では政治・宗教的な無差別テロや、日本では流行していない感染症にかかるリスクがあります。

感染症にかかることや、無差別なテロに巻き込まれることは事前に予測することが難しいです。そのため海外旅行保険を契約し、感染症やテロのリスクに備える必要があります。

海外出張時に保険を契約していれば、感染症やテロに巻き込まれたときでも補償を受けられます。

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医療費・医療の質の違いがあるため

海外出張中に体調を崩したり、ケガをしたときには海外の病院で治療を受けることになります。

業務を遂行するためには治療を受ける必要がありますが、海外の医療費は高額です。

例えば、ニューヨークの初診料は約150ドル~300ドル、虫垂炎になったときは1万ドル以上かかります。海外出張中に虫垂炎になると、約130万円以上もかかるということです。

もちろん、ニューヨーク以外の国と地域でも、日本より医療費が高額なことが多いです。

海外出張時の保険は、医療の観点からでも必要と考えられます。

労災では補償できない場合があるため

海外出張時でも労災の補償を受けることができます。その点から「海外出張に保険の契約は必要なのか」と悩まれる方が多いのですが、労災では補償できない場合があります。

例えば、海外出張中にプライベートの時間を過ごすことがあると思います。

そのときに事故に巻き込まれてしまうと、労災の補償を受けることができません。他にも、労災では「携行品」は補償対象外です。

携行品には、スマホやパソコン、保有しているデータなどが該当します。

労災では、プライベートの時間や携行品は補償外対象になるので、海外出張時には保険を契約する必要があります。

海外出張の保険を選ぶ際にチェックすべきポイント

海外旅行保険によって費用や期間、サポート内容などに違いがあります。

会社のためにも従業員の安全のためにも、海外出張先の国や期間に合った保険を選ぶことが大切です。海外出張時の保険を選ぶときにチェックしたいポイントをいくつかご紹介します。

費用

海外出張時の保険を選ぶときは、まず「費用」をチェックすべきです。

それぞれの保険会社によって、費用は大きく変わります。

また、法人契約した場合には割引の対象となることがあるので、「法人契約するのか」ということも事前に決めておくべきです。

上記でお伝えした「出張規定」の策定時に、保険にかける費用をある程度決めておくと、契約する保険を絞ることができます。

期間

海外出張向けの保険は、1日~31日間の短期プランと1カ月以上の長期プランに分けられます。

保険会社によっては31日未満の短期プランしか用意されていないこともあるので、保険期間は事前にチェックすべきです。

もし、保険期間を超えて海外出張をしていると、せっかく保険を契約した意味がなくなります。

いつ事件・事故に巻き込まれるか分からないので、日本を出発し帰着するまでの期間は保険を契約するようにしてください。

内容

満足した補償を受けるには、保険を選ぶときに「どのような内容の補償が受けられるのか」ということを確認すべきです。保険会社や契約するプランによって補償される内容が変わります。

また、保険金額にも大きく違いがあるので、注意してください。「保険料が安ければ良い」というわけではないので、保険を選ぶうえで保険金額もチェックしておきたいポイントです

サポートの手厚さ

海外出張時の保険を選ぶときにチェックしたい最後のポイントが、サポートの手厚さです。

保険会社によっては、海外で事故に巻き込まれたときに病院を手配してくれたり、賠償事故などが起きたときにサポートを受けられます。

ただし、これらのサポート内容は保険会社によって大きく変わります

会社のためにも従業員のためにも、サポートの手厚い保険を選ぶことがおすすめです。

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海外出張保険ごとの保険料・特徴を比較

多くの保険会社が海外出張向けの保険を販売していますが、保険料から保険期間、サポート内容は大きく異なります。海外出張保険の保険料と特徴をまとめてご紹介するので、下記から比較してみてください。

海外出張保険は契約者の年齢や出張先の国によって保険料が変わります。必ず契約前に確認するようにしてください。

AIG損保

AIG保険の保険料:6,740円~8,740円

(年齢:30代/出張先:アジア/期間:1週間)

AIG損保最大の特徴は、治療・救援費用が無制限になる「インフィニティプラン」が適応されることです。多くの保険会社で上限額が定められているため、無制限なのはAIG損保を選ぶ大きなメリットになります。

また、海外出張中に歯が痛くなっても安心な「緊急歯科治療」が補償内容として設けられています。日本語を話せる医師の紹介や入院・転院の手配など、サポート面でも充実している海外出張保険です。

損保ジャパン

損保ジャパンの保険料:2,420円~3,320円

(年齢:30代/出張先:アジア/期間:1週間)

損保ジャパンは、企業包括契約したい会社におすすめの保険会社です。

「【off!】企業パッケージ」という海外出張保険は、インターネット上で契約することで、保険料がかなり安くなります。アジア圏への3日間の海外出張では24%OFFの保険料で契約でき、1年間で200人の出張者が対象となるプランでは、26%OFFで約20万円も安く契約できます。

「【off!】企業パッケージ」でも、基本的な補償・保険金額は受けられるので、企業包括契約を検討している会社におすすめの保険商品です。

ソニー損保

ソニー損保の保険料:2,970円~3,830円

(年齢:30代/出張先:アジア/期間:1週間)

ソニー損保の海外出張保険の特徴は、手厚いサポートです。

24時間365日、日本語による電話サポートはもちろん、日本人に適した医療施設の手配、医療通訳サービスなどが設けられています

また、ソニー損保の海外出張保険では、従業員が治療費を立替えするのではなく、キャッシュレスにて治療を受けられます。キャッシュレス提携病院は、世界122都市に280カ所を超えているため、従業員が立替えることは考えにくいです。

東京海上日動

東京海上日動の保険料:7,840円~11,070円

(年齢:30代/出張先:アジア/期間:1週間)

東京海上日動の海外出張保険は、「トラベルプロテクト」というサービスが充実しています。

ケガや病気の有無に関わらず、手数料無料で下記のサービスを受けられます。

  • 電話による通訳(43カ国対応)
  • パスポート紛失/盗難サポート
  • 空港とホテル間の送迎予約/手配
  • メッセージの伝達 など

ケガや病気の有無に関わらず、このようなサービスを受けられるのは東京海上日動の特徴です。

保険料は少し高くなりますが、上記のサポートを希望する場合は東京海上日動の保険をおすすめします。

三井住友海上

東京海上日動の保険料:5,260円~13,800円

(年齢:30代/出張先:アジア/期間:1週間)

5つ目のおすすめの保険会社が、三井住友海上です。

三井住友海上の海外出張保険はインターネットで申し込みをすることで、格安になるプランが用意されています。

出張先の国や保険期間などの条件に合わせて、それぞれの割引率が設定されている「リスク細分型」のプランになるため、保険にかかる費用を最小限に抑えられます

また、リピーター割引が設けられていて、保険料が5%OFFになります。海外出張の機会が多い会社の場合は、三井住友海上がおすすめです。

従業員の海外出張時、保険加入は事前準備がおすすめ!

海外出張するときには、事前にいくつか準備すべきことがあります。

事前準備を怠ってしまうと、節税効果を得られなかったり、出張に向かう方がトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。

海外出張するときに必要な準備は大きく分けて3つです。

  • 出張規定の策定
  • リスク管理
  • 保険

出張規定の策定

従業員が海外出張するときには、事前に「出張規定」を策定する必要があります。

出張規定とは、出張に関わる経費を精算する際に基準となる規定です。

この出張規定を策定しておくことで、海外出張の日当は「非課税所得」として扱われ、節税効果を得ることができます。

また、出張規定を策定することで、交通費や宿泊費においても定額支給になり、領収書を確認し旅費を集計する手間を省くことが可能です。

海外出張は国内よりも手当を高く設定する会社がほとんどで、相場は5,000円~7,000円役職や地域によっては1万円以上になります。

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リスク管理

従業員が海外出張するときは、会社が責任を持って「リスク管理」することが大切です。

世界の国々と比較すると、日本はかなり安全な国で、国内出張時でも不安はないと思います。

しかし、海外出張する国によっては従業員の身に危険が及ぶことがあります。

まずは、出張先となる国の治安状況や安全対策などの情報を収集し、従業員にしっかりと伝えるようにしてください。

また、従業員が事件・事故に巻き込まれた場合に備えて、「どのような行動・対処をとるのか」ということも考えておくべきです。

海外出張する前にリスク管理をしておくことで、万が一のことが起きても、従業員・会社ともに迅速に適切な行動をとることができます。

まとめ

この記事では、従業員の海外出張に伴い必要な準備とおすすめの保険会社について詳しくお伝えしました。従業員が海外出張するときには、会社のためにも従業員のためにも保険を契約すべきです。日本と比べて海外は、感染症やテロのリスクが高く、医療費も高額になります。

海外出張の保険を選ぶときは、「費用・期間・内容・サポート」の大きく4つを事前にチェックすることが大切です。海外への事業展開を検討している方は、この記事でお伝えした内容を海外出張の準備にお役立てください。

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