もくじ
今回は、海外出張に必須な宿泊について、予約方法とおすすめの探し方をご紹介します。
何かと日本とは勝手の違う外国では、ホテルの選び方や予約のコツがあります。
海外渡航を控えている方はぜひ最後までご覧ください。
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海外のホテル予約「失敗例と対策」
事前に予約をしなかったためにスムーズに入国できなくなることも
入国時に入国審査官に「今日どこに宿泊するの?」と聞かれたり、国によって入国時に必要なアライバルカードに宿泊先を書く欄があったりします。
スムーズな入国のためにも、渡航の際は必ず事前にホテルを予約しておきましょう!
もちろん、長期滞在で様子をみたい場合や移動の可能性がある場合は、全ての工程を予約しなくても大丈夫です。しかし初日は最低限予約しておくのがベストでしょう。
予約表は紙で持ち歩きましょう
ホテルの予約表または予約番号は、可能な限り印刷した紙かメモで持っていきましょう。
いくら機内で充電可能な世の中になったとはいえ、行き先の国でスマートフォンの充電が切れる、空港Wi-Fiは弱くてネットが見れない、セキュリティ問題でメールが見れない、なんてことはよくあります。
やっとホテルに着いても、すぐにチェックイン出来ない!なんてことがないように、予約番号は紙で控えておくとスムーズです。
また道に迷った時に、印刷したホテル名の書いた紙が手元にあれば見せるだけで現地の人も案内してくれます。
いくらホテル名を言ったところで、現地語で読み方も違ったりして通じなくてそんなホテルは無い!と言われることもあります。
スマホの画面を見せながらここ、なんて言ったら盗んでくださいと言わんばかりです。
面倒でも、必ず予約画面は印刷してパスポートや航空券と一緒に持って行きましょう。
空港からホテルへの移動方法は事前にチェック
また、空港からホテルまでの移動手段も事前に調べておきましょう。
初めて訪れる国ではホテルの送迎を予約しておくか、または確実にホテルへいける方法を事前にに頭に入れておいた方が安全です。
空港に到着してすぐは、移動の疲れ、時差、気候の変化など疲労の要素が満載で判断力や思考力が鈍りがち。
ホテルのロゴがない車なのに、「ヒルトン?」とか言って近づいて来る人や、安いタクシーだよ、なんていって違法の自家用車だったり、一歩間違えればトラブルに巻き込まれるかもしれません。
また初めて行く国では、夜中に着く便は極力避けてください。24時間空港ならまだしも、夜間便のない真っ暗な空港などではスリやひったくりなどもいます。
海外ホテルの予約前にチェックすべき4つのポイント
海外ホテルの予約前に次の4つのポイントを抑えておきましょう。
安全なエリアを選ぶ
安全は一番考慮しないといけない事項です。
市の中心部だからといって、安全とは限りません。
道を1本間違えただけで、治安の悪いエリアに入り込んでしまうこともあります。
オフィス街を歩いているときは良いのですが、一本曲がったらなんだか暗くて怖かったり
汚かったりなんてこともよくあります。
立地がいい割にレートがやたら安い、などという場合は疑ってかかった方が良いかもしれません。
今はどの予約サイトにもクチコミも多くありますので、事前に調べてみましょう。
下記のような確認方法もあります。
1. 学校が近くにある
学校が近くにあるエリアは安全な場所の場合が多いです。
2. チェーン店のホテルを探す
チェーンだと予算が合わないかもしれない…!そういう場合はチェーンの系列も良いです。
例えばヒルトンホテルは高いけど、ダブルツリーヒルトンは安かったり。
私はトルコのイスタンブール出張ではダブルツリーヒルトンを愛用していましたが、泊まり心地も周囲の治安もよかったです。
朝食の有無
朝食の有無は、現地での行動日程次第なので、スケジュールの確認が必要です。
朝食がサービスのホテルもありますが、有り無しで値段が大きく変わる場合もあります。
全日程朝食をつけたのに、実際は連日早朝の出発で一度も食べずに終わった、という
話もよくあります。
出張中のスケジュールを確認してから朝食の有無を決めましょう。
移動に便利な立地のホテルを選ぶべし
ホテルの場所は、現地で連絡をとれる方がいる場合はおすすめの場所を聞いたり、翌日以降の行き先を考慮し便利な場所を探しましょう。
自分で予約する場合、土地勘がわからない初めての訪問先ではいつもより少し時間をかけて探したほうがいいですね。
例えば、その都市の名前がついているホテルなのに、行ってみたら全然違う50kmも先の都市にあった!とか、駅徒歩5分!とWebサイトに書いてあったのに、実際は遠かったり…といったトラブルもあります。
ドイツ出張の際に「フランクフルト中央駅徒歩5分」というホテルを予約。駅からスーツケースを持って歩きで移動しました。
ですが5分たっても10分たっても全然着かない…!
途中車通りの多い道を渡ったり、スーツケースを持ち上げたりしながら歩く事30分。なんて経験もよくありました。
キャンセル規定の確認
キャンセル規定の確認も海外出張では重要です。
突然商談がなくなり行かなくなる事などもしばしば。キャンセルが何日前まで無料なのかなどもチェックしておきましょう。
レートが安いとキャンセル料100%、高いとキャンセル無料、というプランを出しているホテルも少なくありません。
さて、海外のホテルについて、1つお伝えしたいのが、
Ground floorと1st floorです!
こちらを読んでいるみなさんは既にご存知かもしれませんが
私は初めてUAEに出張へ行ったとき、チェックインで1階(1st floor)の部屋の鍵を貰いました。
鍵を受けとり、フロントを通り過ぎ、その先のドアを開けました。
歩いても歩いても、右手にランドリールーム、左手にはスタッフの食堂。
なんじゃこりゃ??と行くうちに階が違うのでは?と気づきフロントに戻りました。
フロントで「ここはGround floorで、君の部屋はエレベーターの上だよ。」と言われてびっくり!!
今いるフロントの場所は1階ではないのか!とようやく気がつきました。
アメリカでは1階をFirst floor、イギリスでは1階はGrand floor、つまり0階として数えます。
小さなことですが国によって異なる階数には気をつけましょう!
あったほうが良い!海外ホテルの設備
数々の海外出張の経験から、私が宿泊先に合った方が良い!と思う設備についてご紹介します。
1.ホテルはレストラン付きを選ぶ
出来れば、レストラン付きのホテルを選んでおきましょう。
特に夕食は、疲れてホテルの外へ出るのが面倒になりがちです。
部屋でメールをチェックしたり、残務処理をしたり、明日の用意もしなけば…と、海外出張はハードスケジュールになりがち。
宿泊施設内に食べる場所があれば、時間の短縮にもつながります。
2.売店のあるホテルを選ぶ
例えば昼食が遅めで、夕食はレストランに入るほどお腹空いてない。でも少しだけお腹に入れたいなぁ、という場合は売店があるとホテルの外に行かずにスナックが購入できます。
他にも、海外のホテルにはアメニティなどがついていないこともあるので、忘れ物をした場合も売店があると便利です。
3.マッサージサービスのあるホテルを選ぶ
私の中でマストなのは、マッサージのサービスです!
1泊なら気にしないのですが、2泊以上となると疲労が溜まった時マッサージがあると便利です。
いい仕事をするために、心身をしっかりリフレッシュできるホテル選びも重要です!
出張先でスパやマッサージへ行く時の注意としては、日本のように着替えがないところがほとんどです。
シワになっても良い部屋着で行くのがおすすめです。またスタッフさんへの、チップなども忘れずに。
トルコ・イスタンブールのダブルツリーヒルトンのスパ
トルコ・イスタンブールのダブルツリーヒルトンではスパでマッサージを利用しました。スタッフの方が一生懸命マッサージをしてくれて、翌日スッキリ。
翌日は心身ともにリフレッシュして、バリバリ仕事が出来ました。
ジョージア・トビリシのハマムでアカスリ
ジョージアのトビリシ出張のハマム(公衆浴場)の全身垢擦りも疲れのリセットに効果的でした。ハマムで垢擦りを勧められ、時間もあまりかからないと言うので経験してみることに。
ハマムで暖かいお湯をかけられて温めてから垢擦り。想像以上に気持ちがよかったです。
余談ですが、私が行ったところは下町のおばちゃんがスタッフのハマムでした。パンツだけ履いたおばちゃんが一生懸命擦ってくれて、その間他のおばちゃんは目の前のテーブルでご飯食べている、という不思議な光景でした。
ヨルダン・アンマンでマッサージ
もちろん失敗もあります。
ヨルダン・アンマン出張時、私は体調を壊してしまい、商談相手のお誘いの食事もお断りホテルへ。
翌朝までに治したい!と少しでもよくなればとホテルのマッサージを予約しました。
しかし、案内されたリラックスムードのあるこじんまりしたお部屋にいたマッサージ師さんの対応がイマイチ…。
話しかけても英語が苦手な方だったため、改善は伝えられぬまま1時間のマッサージが終了。ほとんど意味がなかったこともありました。こればかりは行ってみないとわかりませんね…。
海外のホテルの予約手続き(ビジネスシーンを想定)
ホテルの予約方法は大きく分けて3つあります。
- 訪問先のビジネスパートナーや商談相手に依頼して予約して貰う。
- 日本側のクライアントに依頼またはその契約先旅行社などを通じて予約する。
- 自分で予約する。
1と2の場合は、必ず希望を先に伝えましょう。
伝えておくべき項目は、朝食ありなし・場所・キャンセル規定などです。
おすすめの海外ホテル予約サイト
私は海外出張でのホテルを自分で予約する場合は、下記のサイトをよく利用していました。
泊まりたいホテルが決まっている場合は、ホテルの公式サイトからの予約の方が安い場合もあります。
しかし、現地のカードが必要だったり、問合せの際に現地語が必要ということもあり、日本語で対応してもらえる下記2つを愛用していました
Hotels.com
10泊毎に1泊分のボーナスステイが貰えます。
10泊の平均金額より高いホテルに泊まる場合は差額が必要ですが、出張が多い方には得した気分です。
Hotels.com
Booking.com
こちらは主に、Hotels.comに載っていないホテルを探す際に利用していました。
ホテルと一緒に、航空券手配もしなければならない場合はBooking.comが便利です。
Booking.com
海外出張時のホテル手配まとめ
本記事では海外出張時のホテル予約についてご紹介してきました。
いい仕事をするには、しっかりと休めるホテル選びが重要です。
安全性はもちろん、便利に過ごせるホテルを選んで、海外出張に挑みましょう!
- 最低でも、到着初日の宿泊先は事前に抑える
- 予約情報は紙で控えていくと入国もチェックインもスムーズ
- ホテル予約は日本語で対応してくれる予約サイトが便利
- 事前調査で安全な場所を予約する
- 宿泊施設の設備などの確認は忘れずに
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オシエテコーディネータのビーバです!海外出張を70回以上経験した私が、海外出張先ホテルで経験したエピソードもご紹介します!