エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。
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東欧のベラルーシで9月、50代の日本人男性が拘束されていることが分かりました。これまでの情報によると、男性は7月に拘束され、ベラルーシとウクライナの国境付近で軍事施設などを撮影し、ベラルーシ国内で中国の一帯一路に関する情報を収集していたということです。
その後、ベラルーシ国営メディアは男性が軍事施設などを撮影したり、駅などで実況見分に立ち会っている様子などを公開しました。
男性の健康状態に問題はないとのことですが、海外に進出する、もっと言えば海外に社員を駐在させる、出張させる企業は、”世界がグローバリゼーションの時代から分断の時代に変化しつつある”現実を認識し、社員の安全を徹底する必要があります。
ベラルーシは反欧米側
ベラルーシ当局は日本人男性がベラルーシ軍の施設を撮影していた、中国に関する情報を収集していたと発表していますが、ベラルーシはロシアの同盟国であり、ウクライナ戦争をめぐっては米国や西欧諸国と対立関係にあります。
今年7月には国内で中国軍と合同軍事演習を行い、中国やロシアが主導する上海協力機構に加盟するなど、欧米と中露の陣営をめぐる対立が激しくなる中、ベラルーシは反欧米側に立っています。
日本はウクライナ戦争をめぐり、ロシアへ制裁を強化し、欧米と足並みを揃えており、今日日本とベラルーシは相反する政治的立場にあります。
世界の分断
そして、こういった世界の分断は今後いっそう顕著になる恐れがあり、それによって対立関係にある国々の間では、スパイ活動などへの監視の目が強化される可能性があります。
今回のケースもベラルーシ側からすると、自らの同盟国であるロシアの対立国日本の男性が自国で怪しい行動を取っていたということです。無論、海外に滞在する日本人で現地国の機密情報、軍事情報などを探ろうとする人は極めて限られるでしょうが、分断が進む今日の世界においては、中国やロシアと緊密な関係にある国々では、現地に滞在する日本人が軍事施設や国家機関の近くからなかなか立ち去らないなどを理由に、尋問や拘束を受けるケースが増えることが懸念されます。
まとめ
米国など日本と同盟関係にある国々、友好関係にある国々でも、軍事施設などを撮影することで拘束される可能性は十分にあり、海外では政府機関、国家情報機関、軍・警察機関などにはなるべく近づかない、極力長居しないことが重要ですが、分断が進む世界においては、日本を取り巻く国際関係を十分に認識し、日本と対立軸にある国々では必要以上に配慮する必要があるでしょう。
また、企業としては分断が進む世界において、日本と該当国との政治関係を強く意識し、進出や撤退などカントリーリスクを十分に理解することが重要になります。
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