三菱自動車が中国から撤退へ

三菱自動車が中国から撤退へ

エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。

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 近年、日本の大手自動車メーカーは中国市場で苦戦を強いられています。そして、9月下旬、三菱自動車が世界最大の自動車市場である中国から撤退する方針であることが分かりました。

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中国で苦戦を強いられる日本の大手自動車メーカー

三菱自動車は2012年から湖南省で中国メーカーと合弁で自動車の生産を続けてきましたが、中国では急速にEV車への需要が拡大し、三菱自動車は厳しい立場に追いやられ、今年3月から生産を停止していました。今後は中国企業との合弁を解消し、在庫の販売が終了次第中国から撤退するとみられます。

 しかし、これは三菱自動車だけではありません。他の日本の自動車メーカーも苦しい立場にあり、たとえば、今年1月から8月までの中国での販売台数は前年同期比で、トヨタが5%のマイナスだった一方、ホンダが24%、日産が26.3%、マツダが37.8%とそれぞれ大きく減少傾向にあります。今後も日本の大手自動車メーカーは中国市場で苦戦を強いられることは間違いないでしょう。

しかし、それは純粋にテクノロジーや販売競争などといった非政治的な理由のみが原因ではありません。今後、政治的な理由を背景に、日本企業の中では今回の三菱自動車のようなケースが広がってくる可能性があります。

世界の政治や経済を牽引していく中国

中国のイメージ

中国は21世紀に入り、高い経済成長率を維持し、2010年あたりには経済力で日本を追い抜き、現在では米国に拮抗し続けています。

そして、以前の中国とは違い、今日の中国は大国としての自信とプライドを持っており、世界の政治や経済を牽引していく存在です。中国の意向次第で世界経済は大きく左右されるほどで、中国自身もそれを強く認識しています。

 一方、それも伴って中国は諸外国と関係が冷え込んだ場合、突然輸出入規制を強化したり、関税を引き上げたり、国内で不買運動を呼び掛けたりと、貿易相手国に圧力を掛けるケースが多く見られるようになっています。

今日、日中間では先端半導体、そして日本産水産物の全面輸入停止などにより、貿易摩擦が拡大しています。

まとめ 

今後も日中間では貿易摩擦が激化するケースが十分に想定され、その場合どの業種、どの業界に影響が出るか全く不透明な状況です。

そして、こういったいわゆる政治リスクの影響を受け、もしくはそれに対する警戒が広がり、今後は三菱自動車のような形で中国から撤退する日本企業が増える可能性があります。

また、中国に進出する日本企業が抱えるリスクは多岐に渡りますが、その中で政治リスクの存在は今後さらに大きくなる可能性があります。

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