エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。
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半導体を巡る覇権競争、福島第一原発の処理水放出を巡る日本産海産物の全面輸入停止など、中国を巡る情勢では依然として緊張が続いています。一方、台湾を巡る情勢も依然として予断を許さない状況が続いています。
偶発的衝突がいつ起こってもおかしくない状況に
昨年8月はじめ、当時米下院議長を務めていたナンシー・ペロシ氏が台湾を訪問したことで、中国は対抗措置として台湾を取り囲むように周辺海域で大規模な軍事演習を行い、大陸側からは複数のミサイルが発射され、その一部は日本の排他的経済水域に落下しました。
当時は韓国と台湾を結び民間航空機がストップするなど、緊張が極めて高まりました。それから1年が経過しましたが、これまでのところ昨年8月を超える政治的緊張は走っていません。
しかし、中国軍機による中台中間線越え、台湾の防空識別圏への侵入などは既に常態化し、中国軍の空母は西太平洋で海洋軍事訓練も行っています。
9月13日から14日にかけても、中国軍機68機が台湾の防空識別圏に侵入するなど、偶発的衝突がいつ起こってもおかしくない状況と言えます。偶発的衝突が起これば一気に軍事的緊張が高まることになるでしょう。
台湾と関係がある日本企業の間では
そして、台湾と関係がある日本企業の間では、台湾に駐在する社員の安全をどう守るかという危機感のもと退避計画を練る動きが少しずつ広がってきています。
台湾からの退避手段は民間航空機しかないため、どの段階になったら社員とその家族をいち早く避難させるか、そのタイミングを探る企業担当者が増えています。
また、台湾有事となれば日本と台湾との貿易もストップする可能性が高いことから、台湾とのサプライチェーンを見直す企業も見られます。
まとめ
今後のポイントとしては、やはり4か月後に迫った来年1月の台湾総統選挙です。
9月半ば、蔡英文氏の次の指導者を選ぶ総統選挙が告示され、来年1月13日に投開票が行われることが発表されました。
これまでのところ、蔡英文氏と同じ民進党の頼清徳氏、野党国民党の侯友宜氏、民衆党の柯文哲氏の3人が立候補を表明しています。同時に台湾の国会議員にあたる立法委員選挙も行われる予定ですが、ここで誰が総統に選ばれるかで、その後4年間の中台関係は大きく変わるものと予想されます。
中国との関係を重視する指導者が誕生すれば、今のような緊張関係は和らいでいくでしょう。反対に、蔡英文氏の政策を継承する人物が総統になれば、中台関係はいっそう冷え込む恐れがあり、台湾有事を巡るリスクも高まることになるでしょう。よって、今すぐ、年内に有事が発生することはないでしょう。
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