もくじ
ビザの申請や、wifi、気候に合わせた着替え、変圧器など、海外渡航に用意すべきアイテムは多岐に渡ります。
その中でガイドブックに載っていないけれど準備必須なのが、現地で使用するアプリのダウンロードです。
「タクシー移動で危険な目に遭うのではないか」「リアルタイムで連絡を取りたいけど、手段がわからない」といった海外出張にまつわる不安や心配も、現地で日常的に使われているアプリを事前に入れておくことで解決できます。
【東南アジア】海外出張時に入れておきたい主要アプリ6選
まずは東南アジアのどの国でも役立つ、主要アプリをご紹介します。
地図アプリ
日本では街中や駅の出口など、あらゆる場所に現在地がわかる地図があり、目的地までスムーズに向かうことができますが、東南アジアではそういった案内を見かけることは少ないです。
そのため現在地を把握したり、タクシーなどで移動する際の位置確認のために、地図アプリを入れておくことをおすすめします。
Google マップ
Googleが提供する地図アプリ。既にお手持ちのスマートフォンに入っている方も多いのではないでしょうか?
Googleマップは地図上で今自分が向いている方向も表示されるため、目的地に向かう際もスムーズに移動できるという利点がありますし、地図以外にもたくさんの機能があります。
例えば目的地まで向かう手段を、徒歩・車・公共交通機関と手段別に調べることもできますし、公共交通手段を選んだ場合はバス・電車の出発時間が表示されたり、移動中に今自分がどこの停留所にいるかまで知ることができます。
Googleマップでは、地図上に目印を付けられる「保存」機能があります。訪問先が決まっている場合は、あらかじめ保存をしておくと、毎回場所を検索する手間が省けるのでおすすめです!
配車アプリ
日本に比べ公共交通機関が整っていないことが多い東南アジア。空港から市街地への移動手段がタクシーに限られるという場合もあります。
一方でぼったくり被害や危険な目に遭いやすい場面でもあるため、客引きや流しのタクシーを捕まえるのは避けた方がベターです。
現地の方も日常的に使用するアプリを使えば、目的地への料金は確定している状態、ドライバーの評価も確認して乗車ができ、自らも評価する側として乗車をするため、より安心してタクシー移動をすることができます(※有料道路や空港使用料など、アプリでの表示金額以外の費用が発生する場合があります)。
Grab(グラブ)
シンガポール発の配車アプリGrab。海外タクシー配車といえば「Uber」という方もいらっしゃるかもしれませんが、東南アジアではGrab台頭によりUberは撤退しています。
東南アジアに出張される際は、Grabまたは次に紹介するGojekのどちらかを主に使用することになります。
Gojek(ゴジェック)
Gojekはインドネシア発の配車アプリです。
バイク移動が多いベトナムではバイカーがGojekのユニフォームを着用し、二人乗りスタイルで移動手段として多くの方が使用していました。
アプリ内で、車・バイク手段を選んで運転手を探すことができるため、車移動のみという方でも使用できます。
2022年にベトナム渡航の際、事前にGrabをダウンロードしたのですが、現地で使用しようとした際に現地の電話番号がないと使用ができず、急遽Gojekをダウンロードし無事移動ができました。念のためGrabだけでなくGojekなどの別のアプリもダウンロードしておくと安心です。
メッセージアプリ
メールでのやり取りよりもスピーディに、言葉の壁があってもリアルタイムでコミュニケーションをとりやすいという利点があるメッセージアプリ。
日本ではLINEがメジャーですが、東南アジアでは下記アプリをはじめ、LINE以外を使うことも多いです。
Messenger(フェイスブック メッセンジャー)
MessengerはFacebookユーザー同士が連絡を取り合えるメッセージアプリです。
Facebookは、OCiETeの通訳・翻訳者で東南アジア在住者に「利用しているSNSアプリは?」と聞いて真っ先に名前が上がるほど、利用者が多いSNS。
そうした背景から、連絡手段もFacebookを介したMessengerが選ばれています。
利用するためにはまずFacebookに登録しておく必要はありますが、既にアカウントがある場合は事前に現地で連絡をとる方と、Messengerでやり取りをしておくとスムーズに連絡が取れるのでおすすめです。
SMS(ショートメッセージ)
SMSは電話番号を宛先にして送れるメッセージアプリ。お手持ちのスマホ内にある「メッセージ」と書かれたアプリがSMSにあたります。※一部異なる名前の場合もあります
このアプリで注意すべきなのが、送信時に料金が発生するという点です。
LINEやMessengerなどのアプリと違い、SMSは電話回線を使用しているため、受信は無料ですが送信には料金がかかります。
SMSは電話番号はわかるけれど、通話だとコミュニケーションが難しい、電話番号以外で連絡手段がわからないという際に適していますが、Messengerなど他の連絡手段がある場合はそちらを使用した方が良いでしょう。
翻訳アプリ
東南アジアでは国やエリアによっては英語が通じる場合もありますが、現地の言葉しかコミュニケーション手段・表示がないという場合も多いです。
現地の言葉に慣れていない方は、翻訳アプリを入れておくと安心です。
Google翻訳
Googleが提供している翻訳アプリです。
文字や音声を入力して、日本語から現地の言葉に翻訳することができます。
その他、カメラで言葉を写すと画面上で日本語訳された言葉が表示される「カメラ入力」という機能や、お互いに翻訳された会話内容が表示されてスムーズに会話ができる「会話」という機能があります。
あらかじめ翻訳に使用する言語をダウンロードしておくと、ネット回線がなくても使用ができるなど便利な面が多いアプリです。
とはいえアプリではそれぞれが伝えたいニュアンスがうまく伝わらなかったり、不自然な翻訳になってしまうこともあります。ビジネスでのやり取りで現地の言葉・文化に詳しい通訳者をお探しの方はぜひOCiETeをご利用ください。
【東南アジア国別】出張時ダウンロードすべきアプリ
続いては東南アジア5カ国(ベトナム・タイ・インドネシア・シンガポール・フィリピン)に出張する際の、国別おすすめアプリをご紹介します。
ベトナム
Zalo(ザロ)
Zaloとはベトナム版のLINEにあたる、ベトナムで知名度が高いメッセージングアプリです。
OCiETeのベトナム在住の通訳・翻訳者の間でも、日常生活のみでなく、ビジネスシーンでもコミュニケーション手段として使われています。
言語はベトナム語、英語、ミャンマー語いずれかの使用になりますが、日本の電話番号があれば無料で登録ができます。
BusMap(バスマップ)
路線バスの乗り換えや、運行状況がわかるアプリです。
ベトナムではバイク移動がメインではありますが、路線バスも多く走っており、交通手段としてよく利用されています。
英語や日本語も使用ができるため、タクシー移動ではなくバス利用を予定されている方は事前にダウンロードをしておくと安心です。
タイ
LINE(ライン)
日本でお馴染みのLINEはタイでもメジャーなメッセージアプリです。
日本語で使用ができ、電話番号があればすぐに登録ができるため、未登録の方は出張を機に登録しておくと良いでしょう。
インドネシア・シンガポール・フィリピン
WhatsApp(ワッツアップ)
WhatsAppは世界で最も利用者数の多いメッセージアプリです。
OCiETeのインドネシア・シンガポール・フィリピン在住の翻訳者・通訳者の中でも、普段の連絡手段として使用する人が多く、この3カ国に出張に行く方は、予め登録しておくと現地の方との連絡先交換がスムーズになりそうです。
WhatsAppもLINE同様、電話番号があれば無料で登録できます。
まとめ
東南アジアへの出張時には、下記の4つを事前にダウンロード・登録しておくと安心です。
- 地図アプリ
- 配車アプリ
- メッセージアプリ
- 翻訳アプリ
その他、「現地での情報を事前に仕入れておきたい」「細かなニュアンスも理解できる通訳者を依頼したい」という方は、下記の無料相談案内よりお気軽にお問い合わせください。
今回はOCiETeの通訳・翻訳者(東南アジア在住)に聞いた、現地の使用アプリ情報を元に、東南アジア出張の際に入れておくと便利なアプリを紹介していきます。