エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。
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今日、ウクライナや中東では軍事的な争いが続き、台湾有事を巡る緊張も続いていますが、国際政治は市場経済や自由主義などグローバル企業がビジネスをしやすい時代から、大国間同士が争う時代へと回帰しています。
経済安全保障の重要性が指摘されるのも、そういった時代の変化が背景にあります。日本企業の多くもウクライナや台湾、米中対立など大国が絡む問題を中心に関心を寄せています。
一方、日本企業の進出も多いASEAN諸国は今日の世界情勢をどう捉えているのでしょうか。日本と友好的な国々が多いですが、そこには大きな違いがあります。
ロシアや中国との経済関係の違い
まず、ウクライナ戦争について、日本は欧米と足並みを揃える形でロシアへの経済制裁を強化し、日露関係は完全に冷え込んでいますが、ASEANではシンガポール意外の国々はウクライナ侵攻を非難するものの、ロシアへの経済制裁は行っておらず、ロシアとの関係を維持しています。タイなどでは多くのロシア人が観光に訪れ、日本とは全く違う現実がそこにはあります。
ロシア産エネルギーの価格が下がっていますが、それはASEAN諸国にとっては好都合で、むしろロシアとの経済的結び付きを強化する動きも見られます。
また、中国に対する認識も日本とは異なります。日本では中国脅威論が先行していますが、ASEANでは米国より中国の方が重要だとする認識も広まっており、中国との経済関係をMUSTと捉える国々が多いです。特に、ラオスやカンボジア、ミャンマーは親中的で、中国への経済依存度が極めて高いです。
ASEAN諸国の大国に対する不満
一方、我々が一番認識しておかなければならないのが、ASEAN諸国の大国に対する不満です。
冒頭で指摘したように、今日世界では大国同士の争いがあちらこちらで展開されていますが、ASEAN諸国は“これから経済発展を遂げようとしているのに大国が争ってそれを阻害しようとしている”との不満を抱いており、大国間争いとは一歩距離を置く姿勢です。
そして、この大国への不満はASEAN諸国だけでなく、南アジアや中東、アフリカや中南米などいわゆるグローバルサウスに共通したもので、“戦争するのはいつも大国だ”、“地球温暖化が深刻なのに戦争をしている時じゃない”、“途上国を大国間争いの舞台にするな”などといった不満が聞かれます。
まとめ
ASEAN諸国に進出する日本企業は多いですが、こういったASEAN諸国の想いも認識する必要があるでしょう。
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