急速に関係改善・強化が進む日韓関係 日本企業への影響は

エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。

※掲載記事につきましては調査時、投稿時に可能な限り正確を期しておりますが、時間の経過とともに内容が現状と異なる場合がございます。
※掲載記載の内容は、弊社の立場や意見を代表するものではありません。
※提供する情報を利用したことによって引き起こされた損害について、弊社は一切の責任を負いません。


 世界ではウクライナ戦争や台湾情勢、米中対立など企業にとって多くの不安材料がありますが、ここにきて1つ明るいニュースがあります。日韓関係の改善です。

急速に進む日韓関係の改善

急速に進む日韓関係の改善

5月7日から8日にかけ、岸田首相がソウルを訪問し、韓国のユン大統領と会談しました。岸田首相とユン大統領が会談するのは3月下旬以来となりますが、両国はここに来て急速に関係の改善と強化を進めています。

3月の東京での日韓首脳会談では岸田首相がユン大統領を二次会まで招待した一方、今回はユン大統領が自らの自宅(大統領官邸)に岸田首相を招待し、韓国料理でもてなしました。

政治と経済両面での関係強化

日韓首脳会談で注目される政治と経済での関係強化

3月や今回の日韓首脳会談で注目されるのが、政治と経済両面での関係強化です。

政治面では、核ミサイルによる挑発を繰り返す北朝鮮の念頭に、日米韓の安保協力による抑止力と対処力を強化することの重要性を改めて共有しましたが、こういった北朝鮮を巡る連携強化は日常化しており、何か大きな動きがあるわけではありません。

一方、昨年5月に発足したユン政権は、米国や日本との関係強化の乗り出していることから、それまで良好だった中韓関係は最近急速に冷え込んでいます。

4月に米国で行われた米韓首脳会談では、米中対立の最大要因となっている台湾情勢で強い懸念が中国に示され、それが中韓関係の悪化に拍車を掛けています。韓国にとって中国は最大の貿易相手国でありますが、こういった両国間での政治リスクの高まりを受け、韓国経済も変化を余儀なくされつつあります。

その1つに、今日の日韓会談では、韓国の半導体メーカーと日本の素材・部品メーカーが強固な半導体サプライチェーンを構築していくとの認識で一致し、デジタルやAI、宇宙やテクノロジーなど先端技術の分野でも関係を強化していくことを共有しました。

また、4月、韓国は輸出手続きを簡素化できる「ホワイトリスト(輸出審査優遇国)」に日本を復帰させましたが、こういった日韓経済の改善、接近というものは日本企業にとっても大きな明るいニュースです。

まとめ

ユン政権は少なくともあと4年あまり続きます。よって、その間は極めて高い確率で良好な日韓関係が続き、日本企業にとっても韓国でビジネスを展開しやすい環境が継続することになります。

韓国の前政権下では日韓経済は冷え込みましたし、近年の米中による経済・貿易覇権競争により、日本は韓国を必要とし、韓国も日本を必要とする時代に突入しています。遠い隣国ではなく、経済パートナーとしての韓国、日本企業にもそういった認識が求められています。

しかし、1つ懸念事項を挙げるとすれば、韓国の大統領任期は1期5年で、再選はありません。すなわち、4年後には現在のユン大統領の考えを継承する人が現れる可能性もある一方、日本を重視しない大統領が誕生する可能性もあり、それによって日韓関係が再び冷え込む恐れもあります。

日本企業としては、そういったリスクを十分に認識した上で韓国ビジネスモデルを探る必要があるでしょう。

 

海外販路拡大をお考えならOCiETe (オシエテ)

Click me

海外企業とのアポイント獲得でお悩みなら、OCiETeのアプローチ代行サービスがおすすめです。
ターゲットリストの作成から、電話やメールリファラルでのアプローチ代行をご支援いたします。

商談アポイント獲得後は、商談準備のための翻訳や通訳者の同席も対応。
OCiETeではビジネスにおける専門知識はもちろん、各国の言語・文化に精通する通訳・翻訳者が多く在籍しております。商談はもちろん、企画書契約書の翻訳も対応可能。ご依頼内容に沿う最適な人材、プランをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。

  • 海外企業リサーチ
  • アプローチリスト作成
  • メールアプローチ文章作成
  • メール・架電・リファラル営業代行
  • 商談通訳
  • 資料翻訳
  • 定例MTG
    など、より詳しいサービス内容はこちら

「海外での販路拡大を考えているけれど、リソースがない」
「継続的なアプローチができずにいる」など、海外営業にお悩みでしたら一度ご相談ください。

海外企業へのアプローチ代行サービス▷
シェアもお願いします!

通訳・翻訳・現地アテンドについてなど、ご相談はお気軽にどうぞ!
お問合せはこちら

「現地の市場調査を依頼したい」
「自社の業界に詳しい通訳者・翻訳者はいる?」

など、ご相談やお問合せはお気軽にどうぞ!
(電話問合せはこちら : 03-6868-8786/平日10時~19時)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です