もくじ
海外で生活する際に最も重要な生活インフラ問題。「ドイツへの暮らしが心配」という方のために、ドイツでの買い物事情やライフライン、交通インフラについてご紹介します。
ドイツのお買い物事情
ドイツのスーパー
ドイツのスーパーはディスカウントスーパーならALDI(アルディ)やLIDL(リードゥル)、一般スーパーならREWE(レーヴェ)、 より充実した品揃えのEDIKA(エディカ)、高級スーパーHIT(ヒット)など様々なランクのものがあり、ニーズによって使い分けることができます。
ドイツの一般スーパーREWE(レーヴェ)
極上の味は専門店で
スーパーの他、ハムや肉類、パンなどは専門店が多数あり、美味しい上に「下ごしらえ済みであとは焼くだけ」という半製品も買えます。お肉屋さんと親しくなれば、上質な肉を特注したり、調理法のコツ教えてもらえます。
日本の食材はオンラインでも
Düsseldorf(デュッセルドルフ)に日系スーパーがあり、遠方なら松竹や大洋食品でオンライン購入もできます。またドイツの大都市に見られる中華系アジア食品スーパーのGo Asia Supermarktや、その他の中国食料品店でも日本食材が多数販売されています。
ドイツのアジア系スーパー
ドイツにはオーガニック店も豊富
ドイツにはオーガニック食品店が多数あり、全粒粉パスタから豆パスタ、うるち玄米まで手に入ります。パンに塗る野菜パテや、エスニック食材なども並んでおり、身体に良い食材がずらり。多くはカフェテリアも併設されていますので、お試しブランチなどにトライしてみても。例えばDenns biomarkt(デンズ ビオマルクト)などで購入することができます。
意外な穴場、トルコ商店
あちこちにあるトルコ食料品店では南方からの美味しく安価な果物、香辛料、豊富な種類の野菜が売られています。特に果物類の甘さは絶品です。
ドイツのおすすめグルメ
ドイツの季節限定グルメ
ホワイトアスパラは春から初夏、あんず茸は秋の味覚ですので、そのタイミングで味わいましょう。
また、香辛料クッキーや、シュトレンなど、クリスマス用スイーツもその時期だけのもの。クリスマスマーケットは各地で1ヶ月近く開催され、老舗メーカーも出店するので時節グルメを存分楽しめます。
ドイツでワイン通になろう!
欧州の大きなワイン展示会はドイツで開かれています。業者でなくとも入場、試飲できるものもありますので、お気に入りのワインを見つけて、あとはオンラインで継続購入も可能です(ワイン展示会一例はこちら)。
またドイツワインの名産地もあり、醸造ブドウ農家のワイナリーで試飲できます。ブドウのあたり年や醸造法の違いなども詳しく教えてもらえ、都市で購入するより格段にお得です(ライン川流域ワイナリー検索サイト)。
ドイツのライフライン
ドイツの水道光熱費は年に一度のメーターチェックに基づき計算した使用量を、翌年の仮定使用量として月払いします。実際使用量との差額は年末に調整され、返金もしくは追加徴収されます。借家の場合は旧住人の前年使用量が仮定算出基準となります。
ドイツの水道光熱費は日本と比べて高い?低い?
水道は上水、下水で分割請求されますが、トータルすると日本と大差のない料金です。ガス、電気料金は日本に比べ割高な上、冬は全館暖房で費用がかさみがちです。電化製品など購入の際はエネルギー効率(VDE)をチェックして検討すると良いでしょう。
エネルギー効率ラベルの説明はこちらからご覧いただけます。電気代は日本に比べればかなり割高のため、エネルギー指標はA以上をおすすめします。私が普段購入する家電はA+かA++ほどです。ドイツ製、日本製、韓国製あたりであれば近年の型ならだいたいAをクリアしており、B以下は、それ以外の国のメーカーがほとんどです。
ドイツのライフライン契約方法
賃貸住宅の場合、建物全体がセントラルヒーティングになっていて、給水や暖房熱源は大家さんがすでに業者と契約している場合が多いです。電気業者は賃貸でも自分で選べ、値段など、比較サイトで検討できますが、ドイツ語サイトですので、大家さんに業者を紹介してもらうのが簡単です。
遅延・欠便に注意、ドイツの交通インフラ
ドイツ鉄道の遅延、欠便は年々常態化しており、近年では交通系労働組合のストなども時々決行されています。ストは必ず数日前に事前予告されますので、タイムリーに情報を得て、予定を組みましょう。
最寄りの在ドイツ日本大使館、領事館に在留届を出しておくと、近隣のストやデモ情報を日本語でメール配信してもらえます 。
ドイツの教育・医療・公的機関
ドイツの教育環境
現地校の授業はドイツ語です。ドイツ語が話せない外国人に対するサポートは地域や学校により異なりますが、基本的には学年を落としての入学となります。ドイツ語の力がつけば、その後の飛び級ということも可能ですが、短期的な滞在の場合は日本人学校やインターの入学をお勧めします。
ドイツの医療機関
駐在や短期滞在の場合は公的保険ではなく民間保険に入ることになります。民間保険は保険料が費用はかさみますが、手厚いサービスで対応してもらえます。
例えば、大病院は通常開業医の紹介状がなければ受診できませんが、民間被保険者なら直接受診も可能です。保険会社を通して予約を入れてもらうのが一般的ですが、自分で予約する場合は必ず「民間保険である」旨を伝えましょう。開業医は予約なしでも受診可能ですが、民間被保険者しか診ない、または優先的に対応という場合もあります。また、ドイツでは救急車は有料です。保険でカバーされるケースなのかを考慮して利用しましょう。
ドイツの公的機関
役場は近年、ドイツ語が不自由な外国人に慣れており、比較的順調に事を運びやすいです。
住民登録や長期居住ビザの発行、ゴミ回収用ゴミバケツのレンタルなど、移住スタート時は何度も足を運ぶことになります。ドイツの役場は項目ごとに部屋が細分化され、順番が来るまでは部屋の外で順番が来るまで待機します。間違った部屋の前に並ばぬよう、まずは役場受付で正しい部屋番号と必要書類を教えてもらいましょう。
ドイツの町役場
日本でいう「ゴミ回収用の有料ゴミ袋」はドイツの場合「有料レンタルゴミ箱」で、レンタル料=ゴミ回収費用、レンタル手続きは役所で行います。戸建て賃貸の場合は、自分でレンタルする必要がありますが、マンションの場合は管理費に含まれていて手続きは不要です。
ドイツ生活のお得な豆知識
タウン誌でお得な情報ゲット
ドイツでは回覧板の代わりに地域のフリーペーパーが郵便箱に投函されます。遊園地の割引日やフリマ Trödelmarkt (Flohmarkt)の情報も掲載されます。ドイツ語学習もかねてしっかりチェックしましょう。
ドイツのフリーペーパー
まとめ
上手に情報を集めて快適なドイツライフを手に入れましょう。海外進出・海外赴任でドイツにいらっしゃる方は、ドイツの生活を楽しみながら海外進出成功にぜひ取り組んでください!
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