エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。
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米大統領選挙の結果、共和党候補のトランプ氏が勝利しました。
大差で勝利したトランプ氏
世論調査ではトランプ氏とハリス氏の支持率が拮抗し、稀に見る大接戦となり、結果が出るまでに数日掛かるとの報道もあったが、いざ蓋を開ければすぐにトランプ氏の優勢が明らかとなりました。
トランプ氏は選挙戦の行方を左右するペンシルベニアやノースカロライナなど激戦7州を全勝し、過半数の270人を大きく上回る312人の選挙人を獲得し、226人のハリス氏を大差で破りました。
また、トランプ氏は自身が出馬した2016年と2020年の大統領選挙を上回る獲得票数を記録し、議会上院では共和党が過半数を獲得するなど、第2次トランプ政権を発足させるにあたりこの上ない政治的環境を得たと言えるでしょう。
トランプ氏の政策から予測できること
では、これによって日本を取り巻くアジアの地政学リスクはどう変化していくのでしょうか。ハリス氏とトランプ氏の決定的な違いは、その行動が予測できるかできないかです。
ハリス氏は基本的にはバイデン路線を継承するので、今後の4年間の米国はかなり読めてきますが、トランプ氏は直感で物事を判断する傾向が強いので、アジアの地政学リスクでも確実な答えは提供できません。
しかし、これまでのトランプ氏の姿勢や政策からは以下のような予測ができるでしょう。
まず、日本企業の進出も多い韓国を取り巻く朝鮮半島リスクですが、バイデン政権は北朝鮮が核・ミサイルなどで率先的に改善策を示さないと交渉のテーブルには付かないスタンスに徹してきたことから、この4年間米朝関係には変化は見られませんでした。
そして、同政権が対北で日韓との結束を強化してきたことから、北朝鮮は軍事的挑発を続けてきました。一方、トランプ氏は大統領在任中にベトナム、シンガポール、板門店と3回も金正恩氏と対面で会談し、それらが双方の納得する結果になったかは別として、米朝の間では緊張緩和が顕著になりました。
トランプ氏は選挙戦の最中、自分が大統領に返り咲くことを金正恩氏も望んでいるだろうと主張しており、来年1月以降、米国が独自の北朝鮮外交を押し進め、それによって米朝関係の改善が見られ、北朝鮮による軍事的挑発が緩和される可能性があります。
まとめ
一方、日本企業の間で台湾有事をめぐる懸念が広がっていますが、バイデン政権は台湾への軍事的支援を惜しまない姿勢に徹していましたが、トランプ氏は台湾はもっと自分で防衛費を増額するべきだ、台湾が米国から半導体産業を奪ったと主張しており、ホワイトハウスに戻れば台湾軽視の姿勢に転じる可能性が懸念されます。
台湾では5月に頼清徳氏が総統に就任しましたが、中国はそれ以降既に2回も台湾本島を包囲する大規模な軍事演習を行なっており、中台関係は冷え込む一方です。
そのような中、トランプ政権が台湾への関与を薄めるようなことがあれば、中国がその隙を突いて軍事的圧力をいっそう強めることが懸念されます。
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