新政権発足の台湾と中国の関係はどうなっているか

新政権発足の台湾と中国の関係はどうなっているか

エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。

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台湾では5月20日に頼清徳氏が新たなリーダーとなり、新政権が発足しました。それから1ヶ月半が過ぎますが、新政権が発足してから中台関係はどうなっているでしょうか。

頼氏の任期は4年で、今後の行方を予測することは簡単ではありませんが、中国側の圧力は前政権の時よりも強くなっている印象を受けます。

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頼氏の就任演説

中国は、頼氏の就任演説によって態度をさらに硬化させているように感じられます。同演説で中国が不満を募らせているのが、「中華民国と(台湾)と中華人民共和国(中国)は互いに隷属しない」の箇所で、要は、台湾と中国は対等な関係にあるということです。

しかし、これは台湾独立を阻止し、平和的統一を目標に掲げる習政権とは絶対に相容れないもので、中国は既に頼氏を敵視する姿勢に撤しています。

この演説直後、国は台湾本土を包囲するような大規模な海上軍事演習を実施しました。

漁船の乗組員が中国側の港に連行される事件

また、最近も大きな問題が生じています。

中国大陸から3キロほどしか離れていない台湾の離島・金門島で7月2日夜、台湾の民間漁船が中国海警局の巡視船によって拿捕され、漁船の乗組員6人が中国側の港に連行される事件が発生しました。

台湾漁船から連絡を受けた台湾当局の船は、すぐに現場まで駆けつけ、民間漁船を解放するよう中国側に呼び掛けましたが、衝突などさらなる事態の悪化を回避するため、台湾当局は中国船の追跡を断念しました。

この付近では4月に台湾当局に追跡された中国漁船が転覆し、2人が死亡する出来事が起こっており、今回の拿捕はそれに対する政治的報復との見方もあがっています。

まとめ 

こういった状況に、台湾当局は6月末、中国への渡航基準を3番目に危険なレベルの「渡航是非を検討するように」から2番目に危険なレベルの「不必要な渡航を避けるよう勧める」に引き上げ、台湾市民に中国渡航を事実上控えるよう呼び掛けました。

この背景には、中台関係の冷え込みによって台湾市民が中国で拘束される懸念があると考えられます。  日本国内では台湾有事の可能性ばかりに焦点が当てられますが、それは“最後のシナリオ”であり、すぐに発生するものではありません。

しかし、頼政権下の中台関係は前政権の時よりも冷え込んだものになっており、この冷え込みがさらに悪化することはあっても改善することはないように感じられます。

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