エクスレバン
これまで渡航した国は40カ国以上 大学時代から国際経済を学び、現地に赴いて調査を行ったり、政治や経済について執筆活動を行っている。趣味はサーフィンと妻とショッピング。コロナ禍が終わりを迎えるなか、今後は中東やアフリカ方面への現地取材を検討中。
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9月下旬、ニューヨークにある国連本部でゼレンスキー大統領が演説を行いました。
ゼレンスキー大統領は国連総会の場で、ロシアは世界を核戦争の恐怖に陥れ、世界の食糧供給を脅かしていると痛烈に批判し、ロシアを打ち負かすため世界は団結する必要があると各国に支援を呼び掛けました。
ロシアの行為は明白な国際法違反であり、世界の多くはウクライナの味方に付くと多くの人が思うところでしょう。
ウクライナ情勢の厳しい現実
しかし、今回演説を行ったゼレンスキー大統領の目の前にあったのは、世界の厳しい現実でした。
毎年この時期に行われる国連総会の一般討論演説では加盟国の指導者たちがそれぞれ演説を行うのですが、ウクライナの指導者が演説するとなれば今日では最も関心が集まるはずです。しかし、ゼレンスキー大統領の演説当時、会場には多くの空席が目立ち、ウクライナ情勢で世界が一致していないことが浮き彫りとなりました。
ウクライナ侵攻から既に1年半が経過しますが、ロシアへ制裁を実施しているのは日本を含んで世界193か国中40か国あまりで、そのほぼ全てが欧米諸国です。世界の大半の国は制裁に参加していません。国連総会でロシアの侵略行為に反対する意思は示しても、それ以上のことはしない国が途上国を中心に多いのが現実です。
中国やインドなどロシア産エネルギーに依存している国々も多く、各国の優先順位や国益は全く異なります。途上国の中には、ウクライナ戦争や米中対立など大国間の問題に巻き込まれたくないという国々も多く、戦争を終結させるため侵略されているウクライナにも停戦を求める国もあります。
世界の分断が顕著に
今回のゼレンスキー大統領の演説からは、世界の分断がいっそう進んでいることが顕著に見られました。そして、これは世界でビジネスを展開する企業にも多くの影響を与えます。
冷戦以降、世界では急成長を遂げるグローバル企業が相次いで台頭しました。アップルやスターバックスなどここでは書ききれません。
しかし、それは米国を中心とする政治経済秩序が世界中を圧巻していたからこそ可能だったと言えます。市場経済や自由貿易といった米国流の価値観が世界中で影響力を拡大し、それによって経済のグローバル化、多国籍企業の増加をもたらしました。
まとめ
しかし、今日の世界は、グローバル経済から経済安全保障の時代へ変化してきています。中国という存在が世界経済のもう1つの軸となり、今世界では米中を中心に如何に自国経済の繫栄を守り抜くかが大きなポイントになっています。
それが経済安全保障の普及に繋がり、今後世界でビジネスを展開する企業は、こういった世界秩序の変化に十分に注意しながら経済活動をしていく必要があります。
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