イタリアとのビジネスで知っておきたい!商習慣&ビジネスマナー

文化や経済とともに先進国のイタリア、実際にどうビジネスを展開していくべきか悩んでいませんか?

噂では聞くけど本当にいい加減な国なの?ビジネスマナーは?色々と不安はありますよね。

ルナルカ

そこで、今回はイタリア企業とのビジネスをする際の心構えや準備について、イタリアはミラノ在住のビジネス通訳ライターがご案内します。

世界第8位の経済大国・イタリア

太陽と美味しい料理、ファッション、デザイン、芸術の国イタリア。世界遺産の数では世界一を誇ります。

総面積は約30万km2 (日本の4/5)、人口は約6000万人(日本の約半分)で、ブーツの形の国土をして地中海性気候が農業と歴史に大きく影響している国です。

文化や経済とともに先進国のイタリアですが、ユーロ圏では第4位であり世界ランキングでは第8位の経済大国となっています。
またイタリアはEUの主要農業国の一つで、農業生産額はフランス・ドイツに次ぐEU第3位の規模を誇り、EU全体の13%を占めます。
https://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/attach/pdf/index-9.pdf

イタリアと日本企業の関係性について

1866年8月25日に日伊修好通商条約を締結したイタリアと日本は、2016年に日伊国交150周年を迎え、伝統的に友好関係にあると言えます。

欧州の大国としても存在感を発揮し、EUの加盟国として、またG7の一員として、EU及び国際社会に対してもイタリアは強い発言権を持っている国と言えるでしょう。

現在イタリアに進出している日本の企業は約80社。代表的な企業は、ダイキン、日本通運、東レ、日立製作所、三菱電機、三井物産等の企業が挙げられます。

イタリア企業の組織構造

家族の結束が強いイタリアでは、大企業が少なく家族経営の中小企業が大半となっています。

従業員10名未満の零細企業が全体の約95%となっており、欧州では最も中小企業の数が多い国です。

イタリア企業との商談ビジネスマナー

イタリアビジネスの世界では服装が重要

私の住む街ミラノは、さすがファッションの街と呼ばれ、見た目を非常に重視する国民性が垣間見れます。
勿論、人により格差はありますが、イタリアビジネスの世界においてファッションは非常に重要と言えると思われます。

ファッションに関してはとにかくこだわりの強いのがイタリア人の特徴。

夏でも長袖のシャツにジャケットと、暑くてもそのスタイルを崩さない方も多いのです。
暑いので、いっその事半袖のシャツを着たらどうかと提案すると、エレガントでは無いあり得ないとの答えが返ってきます。

ルナルカ

見えない部分のオシャレも欠かさず、長い靴下しか履かない、下着にもアイロンをかけるだとか、どうでも良さそうなところにこだわる方が非常に多いと感じています。

ですので、シャツには必ずアイロンをかける事、また靴も非常に重要視されますので革靴は磨いておくようにしましょう。

服装に関しては常に気を付けて商談に臨みましょう。

イタリア企業とのやりとりにはイタリア語は必要不可欠

現在でこそ若いイタリア人が英語を話すのは珍しくなくなってきましたが、私が初めてイタリアを訪れた25年前は英語を話す方は皆無に近く、仕事で訪れた時は非常に苦労をしました。

私がイタリアに移り住んだのは約15年前ですが、まだまだ英語は浸透しておらず、それなりに苦労をしたのを覚えています。

今は英語の授業も小学校から始まり、若い方は英語を日常会話くらいは出来る様になってきていますが、ドイツやオランダ、また北欧諸国に比べると浸透していないのが現状で、企業によっては社員に英語の研修を行うところもあります。

管理職のレベルになると英語を話さない方も多く、商談をするにあたっては英語とイタリア語を話す通訳を立てて行うことがスムーズに商談を進める鍵となるでしょう。

また、英語でのメールのやり取りを面倒がる零細企業の方も多いと感じています。

ルナルカ

実際に私がイタリア語にてファーストコンタクトを取らせて頂き、契約に結び付く案件もいくつかありました。

日本のクライアントは”英語でメールを送ったが、一向に返信が無い”との事でコンタクトをとって欲しいとの依頼でした。

イタリアは英語のメールには返信を怠る傾向があり、スムーズに交渉や商談を進めて行くには、イタリア語の使用が不可欠です。

クライアントがそれなりに英語を話すようなら、プレゼン資料や議論についてシンプルで明確に伝える必要があります。

イタリア人は会話の中で理解していない部分があったとしても、その件について理解しなかったと伝えることを余りしません。

ルナルカ

イタリア企業とのやりとりにはイタリア語⇄日本語通訳をいれて、しっかり相互理解できるようにコミュニケーションをとりましょう。

イタリア語通訳を依頼した際の料金相場と通訳会社を選ぶコツ|OCiETeコラム https://ociete.jp/column/?p=69

イタリア企業との商談、手土産はどうする?​​​​

手土産を贈るという習慣はイタリアにはあまりありません。

そのため、特に気にする必要はありません。
もし取引先にお土産を日本から持って行くとするなら、和風のパッケージが綺麗な物が喜ばれます。

いざ商談!イタリア企業への挨拶とアイスブレイクのコツ

挨拶はフォーマルに

イタリア人は伝統的にいつでも礼儀正しく、フォーマルに振舞うことが求められています。

少なくとも最初の面談の時は、相手のイタリア人との間にお互いへの敬意と信用を確立する機会になりますので、堂々と目を見て握手を交わすようにしてください。

名刺交換はする?しない?

イタリアはビジネスでの名刺の交換は一般的に行われます。

名刺は十分用意していくようにし、裏面はできれば英語かイタリア語で書かれたものを準備してください。

イタリア企業と仲良くなるコツは?

イタリアは南北に長く、北と南では人の個性や特徴が違ってきます。

例えば、私の住むミラノでは、一般的に南の人に比べて閉鎖的です。しかし一度仲良くなってしまえば、とことん長くお付き合いが出来ると言われています。

ルナルカ

イタリアも日本も共通かも知れませんが、食事をともにするというのも仲良くなるコツです。

イタリアで喜ばれる話題

もしサッカーなどがお好きならイタリアの国技のサッカーの話題を出してみては如何でしょうか。たまたまお気に入りのチームが一緒なら盛り上がる事間違いなしです。

イタリアでは避けるべき話題

世界共通でのタブーですが、政治の話題は避けるべきだと言われています。

呼び方

日本でも「〇〇さん」と呼ぶように敬称をつけましょう。
最初は男性だったらSignor〇〇(シニョール)、女性だったらSignora〇〇(シニョーラ)で呼ぶ様にしましょう。

少し打ち解けてきたら、名前で呼び捨てでも大丈夫です。

イタリア企業との商談で心掛けておくこと

商談でのマナーや心がけておくこと

イタリアの昼休みは北と南によって差がありますが、午後1時から3時ごろが普通です。

したがってその時間帯はアポイントは避けましょう。しかし、その時間を逆に接待のためのビジネスランチに充てるという手もあります。

商談の進め方

ビジネスについてのアポイントは、記録に残るEメールなどでとり、電話で確認するのが良いでしょう。

確認の為の返信がないと正式に決定したことにはなりませんので注意が必要です。
また相手が受け入れを決めるまでに、時間がかかる場合もあるので、申し込みは早めにしましょう。

ルナルカ

私も気をつけるようにしていますが、二つ返事で承諾してくれるようなアポイントには特に配慮が必要です。

また、イタリアでは挨拶まわりの会社訪問の習慣が存在しません。したがって訪問目的の具体的な内容を示す必要があります。

商談の締結までの期間​​​​​​​​

イタリアの多くの企業では、契約などの結論が出るまでは時間がかかると思ってください。通常半年から1年程かかると言われています。

忍耐強く待つようにし、あまり急かさない様に適度に連絡を取るのが良いでしょう。
特に急がせたり、決断を迫ったりするのは嫌厭されますので、注意が必要です。

イタリア企業とのwebミーティングについて

コロナウィルの猛威でイタリアは世界で一番最初にロックダウンになってしまった国です。

私が移り住んで来て15年強、デジタル化の波が押し寄せてきていたイタリアでは、コロナウィルスの影響でさらにデジタル化が加速しました。

ルナルカ

今やイタリアでは、zoomやmeetでの会議は当たり前となり、リモートワークも定着してきています。

今まで広いオフィスを抱えていた企業は引っ越しをし、こじんまりとした空間で従業員を交代制で出勤させ効率化を図っています。
私の友人も自宅から会議に参加するという方も少なくありません。

またイタリアと日本では時差が8時間あり、会議を設定するのは相手方への考慮が必要です。

イタリア企業との会食のマナー

イタリアでもビジネスランチ、ディナーの習慣はあります。
よくオーガナイズされるのが、一般のレストランを予約しての会食です。

イタリア人は近年和食好きが多くなってきました。ミラノにも和食レストランは沢山ありますので、好みを聞き和食レストランにご招待すると喜ばれるでしょう。

し大きなイベント(例えば展示会の後クライエントを招待するなど)になるとレストランなどを貸し切って食前酒から振る舞う会社もあります。

また支払いは、接待をする側が持つのが通常です。

食事のマナー

音を立てて食べるなど一般のテーブルマナーを守れば大丈夫です。

アルコールのマナー

また、日本の様にハシゴ酒というような習慣はありません。お酒を浴びるように飲む人も非常に少ないです。ワインが美味しい国ですが、ほどほどに嗜む程度にしましょう。

イタリアでのビジネスマナーまとめ

  1. 見た目重視の国イタリア、シャツにはしっかりアイロンをかけて臨みましょう。
  2. アポイントは早めにとり、必ず確認のメールを入れる事。
  3. 一般的にイタリアの企業は契約締結に時間がかかるところが多い。辛抱強い対応が必要。
  4. デジタル化は進んでいてオンライン会議も問題なく開催できる。

今回はイタリアでのビジネスに関するビジネスマナーやコツについて書いてきました。

イタリアと日本は似たような特性を持っていて、OECD加盟国であるだけでなく、G7の第2位と第6位を占めています。

しかし、民族文化、価値観などは大きくことなります。だからこそ日本にとって魅力的な国であると言えるでしょう。

ルナルカ

この記事を参考に、イタリアとのビジネスに役立てて頂けたら大変嬉しく思います。

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ABOUT US
ルナルカ
イタリアはミラノに在住16年目になりました。旅行業を経て、展示会通訳、商談、市場調査、翻訳、日本語教師、幼児教育など幅広く活動させて頂いております。日本とイタリアのビジネスの架け橋としてお役に立てれば大変嬉しく思います。現在ワインソムリエになるべく勉強中、芸術にも大変興味があります。