【南アフリカ物価比較】生活必需品や食費、外食費を日本の物価と徹底比較

2022年現在、南アフリカに住む4人家族の月の平均支出は34.5万円。一方日本では月60万円。南アフリカでの生活費は日本の約6割! ? と驚くかもしれません。
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この記事では、南アフリカ首都ヨハネスブルグと東京の物価比較を報告します。

北澤Nozi

ヨハネスブルグは南アフリカ経済の中心。JSE (Johannesburg Stock Exchange) のあるSandton市でのあなたの生活をリアルに描いてみましょう。

本記事は下記の指標をもとに執筆しています。

■南アフリカランド (ZAR)の為替変動
南アフリカは経済的にアメリカとイギリスの影響を大きく受けることから、南アフリカランド対USドル、イギリスポンドの為替変動にも価格が大きく左右されます。

もちろん日本円との為替も動きが大きく、現在と10年前を比較すると日本円は20%ほど価値が下がっています。今回の記事では、1南アフリカランド(ZAR)を8.5円で計算しています (2022年6月29日現在)。
South African Rand – 2022 Data – 1992-2021 Historical – 2023 Forecast – Quote – Chart (tradingeconomics.com)

■南アフリカの消費者物価指数 (CPI)
CPI (Consumer Prise Index)は、物資やサービスの物価上昇を表す指標で、毎年政府から発表されます。
Inflation in South Africa – current and historic South African consumer price index (CPI) (global-rates.com)

生活必需品の物価は?

生活には絶対欠かせない消耗品から、価格を比べていきます。
ここではトイレットペーパー、洗剤類、薬類を比較しますが、日本と南アフリカ、それぞれで名前が知られている主要メーカーを取り上げました。

北澤Nozi

値段は日本とどれくらい違うのでしょうか?
商品の選択肢や品質の面からも色々な事が見えて来ました。

南アフリカではこういった生活必需品はスーパーマーケットで購入する事が一般的です。価格の比較はチェッカーズのオンラインサイトを参考にしました。

日本ではドラッグストアで購入することが多いため、全国展開をしているマツモトキヨシのオンラインストアを使って価格を参考にしました。

価格は税込みを表示しています。比較の欄には、南アフリカの方が日本よりも高ければ「↑」で、南アフリカの方が安ければ「↓」で示しました。

比較①トイレットペーパー

南アフリカ日本比較
最安値1個あたり33.9円(R39.99/10個)
Twinsaver 
1個あたり24.9円(¥299/12個)
matsuikiyo ラ・ミルコ
↑36%
最高値1個あたり69.8円(R74.99/9 Rolls)
Baby Soft/ Kimberly-Clark  
1個あたり38.1円(¥458/12 Rolls)
王子製紙 エリエール
↑83%

まとめ:
トイレットペーパーは南アフリカの方が断然高いということがわかりました。

ちなみに品質はというと、1重タイプのものは日本のものと比較してかなり薄いです。逆に2重タイプのものは日本のものよりもぶ厚く重みがあります。

南アフリカのトイレットペーパーはどちらも、南アフリカ国内で生産されています。

北澤Nozi

価格の他に特徴的なのは、市場に出ているメーカーが少ないことです。

日本ではスーパー独自のブランドも含めて何種類ものトイレットペーパーがありますが、こちらだと1ply(1重タイプ)と2ply(2重タイプ)のブランド一つずつと、お店の独自ブランドしか置かれていない事が多いです。

新しいブランドが店頭に並んでも、あまり長続きせずになくなっていく、という印象があります。

比較②洗剤類

南アフリカ日本比較
洗濯用洗剤100gあたり30.9円(R36.99 /1000g)
Sunlight washing powder/Unilever
100gあたり35.3円(¥283 /800g)
花王ニュービーズ
↓14%
食器用洗剤100mlあたり46.0円(R21.99/400ml)
Sunlight liquid/Unilever
100mlあたり62.5円(¥150/240ml)
花王キュキュット
↓36%
トイレ用洗剤100mlあたり40.2円(R35.99 /750ml)
Domestos/Unilever
100mlあたり82.1円(¥312 /380ml
)花王マジックリン 
↓104%

まとめ:
洗剤類は全て南アフリカの方が安いことがわかりました。

生産国に注目してみると、洗濯用洗剤のSunlight washing powderは南アフリカで生産されています。食器用洗剤は同名のブランドでSunlight Liquid、こちらはインドネシアで生産されています。トイレ用洗剤のDomestosは南アフリカのユニリーバによって生産されたと書かれていますが、生産国については不明でした。

ユニリーバは日本でも消費財や食品を取り扱うメーカーとしてメジャーですが、南アフリカ市場でも主要プレーヤーとなっています。

北澤Nozi

洗剤については選択肢はあるものの、圧倒的に名前が知られているブランドが決まっています。

また、商品開発、改良は日本と比べると大分サイクルが遅いようで、食器用洗剤は少量で泡が沢山出るように改良されている日本の洗剤と比べると、日本の20年前の商品という感じです。

トイレ用洗剤のDomestosは日本で「ドメスト」の名前で知られる同じ商品です。ちなみに日本では500mlで税込み217円。100mlあたり43.4円と、南アフリカの方が8%安くなっていました。

比較③くすり(第二類医薬品)

南アフリカ日本比較
頭痛薬1錠あたり9.5円
(R26.99 /24錠)Panade
1錠あたり35.5円(¥711/20錠)
EVE Quick
↓274%
風邪薬1錠あたり62.8円
(R73.99/10錠)Corenza
1包あたり16.15円(¥711/44包)
パブロン
↑280%
胃薬1錠あたり11.6円
(R32.99/24錠)Rennie
1包あたり36.0円(¥2017/56包)
キャベジンコーワα
↓210%

まとめ:
医薬品の比較の結果は一貫性がなく、また価格に大きな差がでました。

では、成分はどうなのか?という疑問が沸いてきますが、これは別の回に調査することにしましょう。

しかし一般的には日本の方が規制が厳しいために有効成分の含有量が低いという見解です。また、南アフリカには粉薬もありますが、錠剤の方が一般的です。

北澤Nozi

薬については、Genericと言われるブランドのない薬を買う事ができます。ブランド名のない薬品だと値段が3〜4倍安くなります。その場合は薬品名で指定するので、例えば痛み止めならMyprodol(激しい痛みと解熱)、Paracetamol(中度の頭痛など)、Ibuprofen(中度の頭痛と生理痛)、というように使い分けられます。

花粉症にはAntihistamin、痒み止めにはCortisone、とブランド名を指定せずに薬の成分をカウンターで注文する人も多いです。

比較④同ブランドの値段比較

南アフリカ日本比較
シャンプー (Pantene)100mlあたり169.9円R79.99/400ml100mlあたり205.5円¥822/400ml↓21%
石鹸 (Dove)100gあたり76.5円R15.99/175g100gあたり143.6円¥273/190g↓88%
制汗スプレー (Nivea) 100gあたり209.4円R36.99/150ml 100mlあたり657.3円¥987/150ml ↓214%

まとめ:
今回比較したブランド製品の値段は全て南アフリカの方が安く、特に制汗スプレーに大きな差が出ました。

今回の記事では比較結果を表示していませんが、化粧品などについても同じブランドでは南アフリカの方が全体的に安くなっています。

北澤Nozi

今回比較から南アフリカの商品にはあまり選択肢がなく、どの製品カテゴリーでもひとつのブランドが超メジャーということがわかります。

国の8割を占めるアフリカ人は特に、ブランドに愛着を持つ傾向があります。日本だと「この洗剤が安かったから買ってみた」という事がよくありますが、ここでは「私は洗剤はこのブランドしか使わない」という変化を好まない、アフリカ人らしい特徴です。

比較⑤ガソリン

南アフリカ日本比較
レギュラー1L182.2円
(R21.65)
169.0円↓7%
軽油1L199.3円
(R23.69)
147.7円↑35%

2022年6月29日現在。最新の情報については以下のサイトで調べることができます。
東京都 ガソリンスタンド情報 (gogo.gs)
Petrol price update | Shell South Africa

まとめ:
ガソリンの値段は上昇が続き、10年前と比較して3倍ほどになっています。

大型の車が多いため軽油の需要が多く、そのためか軽油の値段がレギュラーよりも高い事が特徴です。また、ガソリンを南アフリカから購入する近隣諸国の方がガソリンの値段が高い、という事態もあり、ガソリンの課税に対する政府の対応が求められています。

南アフリカの食費とアルコールの値段は?

次に、肉や野菜などの生鮮食品、米やパンなどの穀物類、アルコールの値段を比較します。

できる限り季節や地域によって値段が影響されないようにしましたが、生鮮食品は変動を避けられない所もあります。比較をしている現在の6月は日本の初夏、南アフリカの真冬です。

今回日本の価格の参考にしたのは、日本全国でオンライン配達サービスをする西友/Rakutenネットスーパーです。地域は東京都世田谷区に設定しています。

南アフリカの価格については、生活必需品と同じくCheckersのサイトを参考にしました。

①肉類の値段比較

南アフリカ日本比較
鶏肉(胸)100gあたり67.0円R78.99/kg100gあたり81.0円¥486/600g↓21%
豚肉(ロース)100gあたり80.6円R94.99/kg100gあたり235.4円¥518/220g↓192%
牛肉(サーロイン)100gあたり152.0円R178.99/kg100gあたり1,074円¥4,298/400g ↓607%

まとめ:
肉類は南アフリカが断然安いことがわかりました。南アフリカの国産肉は市場に出回っており、安価で買い求めることができます。

牛肉の自給率はほぼ100%で、アフリカ全体の20%の牛肉が南アフリカで生産されています。豚肉も牛肉と同じく自給率が高いものの、鶏肉については7割程度です。

北澤Nozi

南アフリカの人はお肉が好きで、日曜日は毎週「ブラーイ」と呼ばれるバーベキューをする家庭もあります。親戚や友人を呼んで、お昼から庭でバーベキューをするのが一番の楽しみ、という人も多いでしょう。
日本ではしいたけやししとう、玉ねぎなどの具材も網に乗せて焼きますが、こちらのバーベキューではお肉のみを焼くのが一般的です。

②野菜類の値段比較

南アフリカ日本比較
じゃがいも1kgあたり66.77円R54.99/7kg1kgあたり340円¥170/0.5kg↓409%
レタス1個あたり161.4円R18.99/1個1個あたり181円¥181/1個↓12%
玉ねぎ中1個あたり33.9円R19.99/5個中1個あたり144.5円¥289/2個↓326%

まとめ:
南アフリカの野菜・果物の自給率は高く、国外にも輸入しています。

国土は日本の3.2倍、その8割が農用地面積として利用されています。対して日本は国土が小さく、また70%が山岳地帯となっており、日本の食品の価格に影響しているようです。

北澤Nozi

南アフリカの野菜と果物は新鮮で安いです!家庭用の「一袋」の量が日本の業務用くらいあることもあり、野菜を使った様々な料理が楽しめます。
リンゴやバナナをスナック代わりに食べることも多く、スムージーやフレッシュジュースもレストランで注文できます。

③穀物類の値段比較

南アフリカ日本比較
米 1kg100gあたり16.9円R19.99/1kg100gあたり69.0円¥690/1kg↓308%
パスタ 500g100gあたり23.7円R13.99/500g100gあたり39.6円¥198/500g↓67%
食パン 1斤100gあたり21.8円R17.99/700g100gあたり42.6円¥192/1袋450g↓95%

まとめ:
南アフリカはトウモロコシ (Maze)と小麦を国内で生産しており、自給率は100%を超えています。
国の8割を占めるアフリカ人の主食はパップと呼ばれる、トウモロコシの粉を捏ねて作ったものです。パン、パスタは人種を超えて愛されています。

北澤Nozi

今回比較したお米は市場で一番安価なものの一つで、タイで生産されたものです。

お米も一般的な主食の一つです。新米、古米という感覚はなく、日本のお米が占める位置とは大分違うためにこのような価格の差が出たと思われます。

④アルコールの値段比較

南アフリカ日本比較
国産ビール6本500ml807円
(R94.99)
1,573円↓95%
外国ウイスキーJack Daniels 750ml2,209円
(R259.99)
2,197円↑1%
フランスワイン低価格なもの1,104円
(R129.99)
1,427円↓29%

まとめ:
南アフリカの国産ビールは日本の国産ビールのほぼ半分の値段、輸入ウイスキーの価格はほぼ同じということがわかりました

国産のビールは大量生産のものを比較対象としていますが、近年ではクラフトビールと呼ばれる地ビールの割合が多くなっており、価格は2倍近くになっています。西ケープ州はワインの産地なのでワインを飲む習慣があります。酒屋で売られる海外のワインはごくわずかです
参考:南アフリカの自給率、SSI調査(2018)

南アフリカの外食、交際費の値段は?

南アフリカ日本比較
ビッグマックセット666円R78.40690円↓4%
ステーキレストラン牛ヒレ300g1,826円R214.90
Sandton/Spur
3,394円
(新宿いきなり!ステーキ)
↓86%
寿司一人前1,147円R135/14貫910円¥130 (2貫)↑26%

まとめ:
マクドナルドの価格は世界各国で差がありますが、日本と南アフリカでは差が小さいことがわかりました。量に関しては南アフリカのものの方が少し量が多く、バンズの大きさも一回り大きいです。ヒレステーキについては、牛肉の価格の差から見て納得の結果。

寿司については日本のようなネタの種類と鮮度は比較にならないので少し不公平になるかもしれません。南アフリカの比較対象は、一皿にエビの握り3つ、アボガド巻き3つ、エビとサーモンのカリフォルニアロール4つずつの計14個のお寿司です。

北澤Nozi

今回比較したお米は市場で一番安価なものの一つで、タイで生産されたものです。

お米も一般的な主食の一つです。新米、古米という感覚はなく、日本のお米が占める位置とは大分違うためにこのような価格の差が出たと思われます。

まとめ

この記事では南アフリカと日本の物価について30項目を比較をしました。南アフリカよりも日本のほうが値段の高いものは6項目。割合については、合計で29%南アフリカの方が安いという結果になりました。

記事の冒頭で書いた、日本と南アフリカの生活費の比較を表にしてみると、このようになります。

生活費の比較

南アフリカ日本比較
4人家族34.5万円60.0万円↓25.5%
1人暮らし17.1万円35.0万円↓17.9%

この結果を見ると、日本の方が南アフリカよりも3割ほど安い、という結果です。

では、学費は?保険料は?と様々な疑問が浮かび上がります。
国民の収入に対して物価を考えた時、それが日本より高いのか、安いのか?そんな疑問を持った方は是非、こちらの記事もご覧ください。

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北澤Noziセカビズライター
通年20年の海外経験があり、南アフリカと日本を行き来する生活を送っています。市場調査員として南アフリカの企業と関わり、フィールドワークの中で見えてきた「今、南アフリカで起こっていること」を日本の方と共有する記事を書きます。興味のあることは人権、環境、ビジネス、社会問題、サブカルチャーなどのジャーナリズム。趣味は料理とキャンプです。