ペルーの食事のマナーは?チップは必要?|ビジネスシーンでも使えるペルーのマナーまとめ

日本の常識は海外では通じない。
わかっていても実際に何に注意して、何をすれば良いのかわからないと悩む方は多いのではないでしょうか?

そうした皆さまに向けて、この記事では中南米ペルーのマナーについて解説します。

たと

ペルー大統領、外務大臣や運輸大臣など、日本と南米各国の政治家の間で通訳を担当した筆者が、ペルーでのマナーについて解説します。ペルーへの出張やペルー企業との商談・取引を考えている方もぜひご覧ください。

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ペルーの食事マナー

食事のマナー

料理は少しずつ残したりせずに、すべてを食べる方が良いマナーと考えられています。

また、ペルーではコンチネンタル(大陸)式のダイニングマナーが基本です。
ナイフは右手、フォークは左手でどんな料理が出てきても食事をしている最中は、持ち替えしてはいけません

アルコールのマナー

ビジネスとしてランチやディナーでの接待に出席する際には、お酒を勧められることも多いです。いくらビジネスの場といってお酒を断るのは出来るだけ避けた方が良いです。

堅苦しい話だけではなく、少し酔って気軽に話し合いたいと考えるのもペルー人の風習です。
お酒が苦手な方は難しいかもしれませんが、出来るだけ相手の文化に寄り添うことが最大のマナーと言えます。

支払いのマナー

ペルーのレストランで支払いをする際、注意してほしいのが「チップ」についてです。

ペルーでは、基本的に15%ほどお会計金額に含まれていることが多いです。もちろん接客のサービスなどが素晴らしかった場合には、15%以上のチップを払う必要があります。

日本ではチップ制度に馴染みはありませんが、海外では珍しいことではありません。

レストランスタッフに相応のチップを渡すことで、次に来店した時にはひいきにしてくれることもあります。

レストランスタッフとも仲良くなっておけば、接待・会食時で使った時にも、より良いサービスを提供してくれるかもしれないので、料理を以外にもサービスやレストラン雰囲気全てを楽しんでみてください。

会食時のマナー

フォーマルな場面ではホストはテーブルの上座に座ることが基本です。
この時の席順として最も上位(年上)の女性のゲストがホストのすぐ右側の席に座ることがマナーとされています。

上位(年配)の男性のゲストはホステスのすぐ左の席に座ることになるので覚えておきましょう。

また、会食であってもペルー文化のルールとして食事をしている間はビジネスの話は避けるべきです

たと

食事の最中はビジネスの話は持ち込まず、この記事でも紹介した家族の話やペルーの話を話題に上げるようにしてください。

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ペルーのコミュニケーションマナー

ペルー人との挨拶には大きく3種類に分けられています。

  1. 男性と男性
  2. 女性と女性
  3. 男性と女性

このように性別によって挨拶の仕方は変わるので注意しておきましょう。

また、ペルー人の商談相手と初めて会う場合には、しっかりとした握手をしながらあいさつをするようにします。

男性と男性の挨拶

お互いにしっかりと握手をして初めに「元気?」と聞き挨拶をします。握手の前にハイタッチをするペルー人もいますので、最初の挨拶はフランクな雰囲気だと考えておきましょう。

女性と女性の挨拶

女性同士の挨拶では、頬にキスをすることから始まります。仲が良いなど親交が深くなればハグをしながら頬にキスをする挨拶になります。

基本的に女性同士での挨拶では、男性同士のような握手だけで挨拶を済ますことはありません。

男性と女性の挨拶

男性と女性の挨拶では、互いの頬にキスをすることが一般的です。日本では馴染みのない挨拶なので、少し恥ずかしいと感じるかもしれません。

しかし、恥ずかしいからといって、握手やお辞儀だけでは相手に「嫌われているのかな?」と思われる可能性もあるので注意しておきましょう。

たと

一度しっかりとした信頼関係が構築されると、男性はハグ(抱擁)であいさつして、女性同士ではお互いの頬にキスをしてあいさつすることがあります。

ペルー人と仲良くなるコツ

住む地域によっては、大人しめの性格を持つペルー人もいますが、根本的には親切で陽気な人が多く、人種や民族が違う人々が寄り添うペルーでは自分とは違う気質・顔立ちの人ともすぐに仲良くなろうと考える明るい国民性を持っています。

ビジネスシーンでも同じく、人としての相性が合えば上手くいく可能性も高くなります。

もちろん、商品・サービスの質が良いことは当たり前です。その中で「情」「人と人」を大切にする文化があるペルーでは、お互いに信頼できる仲間と思い合うことが大事なポイントになります。

たと

ペルー人の国民性としてラテン系の人が多く開放的な性格を持つ人が多いです。

ペルーで喜ばれる話題

ペルー人との談話を行う際、話の話題として喜ばれるのは「家族の話」「ペルーの魅力」などです。

家族を大切にするペルー人は、自分の身内はもちろん、相手の家族話も好んで聞いてくれます。

また、ペルーの景色や料理などの感想なども喜ばれる話題の1つです。

「家族を思い、ペルーを好きになってくれている」という印象を持ってもらうことで歓迎されることもあります。

ペルーでは避けるべき話題

逆に避けるべき話題は、麻薬やテロリストなどの話題です。日本とは違い危険な出来事も起こりやすいペルーでは、こうした話も話題になりやすいです。

しかし、常に陽気でいたいペルー人にとってネガティブな話は良い気持ちにはなりません。
政治的な話は避け、話す人・聞く人が笑顔になれるような話題を出しましょう。

言語はスペイン語と英語どっちを使うべき?

ペルーの公用語はスペイン語です。

ペルー人で英語を話せる人口は多くないので、ビジネスシーンであればスペイン語の通訳者を用意しておくことがおすすめです。

スペイン語通訳を依頼する際の注意点や料金相場についてはこちらをご覧ください。

たと

英語は世界共通語として使用されているため「渡航した際は英語を話せれば大丈夫」と思われがちですが、英語が通じるのは世界的に有名な観光スポットのみです。

ペルー企業への手土産

ペルー人へ手土産を贈る際「何を渡せば良いのか」「日本らしいものが良いのか」と悩む方も多いのではないでしょうか?

迷った場合には日本で販売されている高級チョコレートを手土産として渡せば喜ばれます
空港などでも手土産用の菓子類は販売されていますが、タイミングが合えばこだわりがあるチョコレートを買いましょう。

「空港で買った」よりも「喜んでもらえるようにこんなブランドのチョコを買った」の方が相手も嬉しい気持ちになり、会話をはずませることもできます。

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ペルーのビジネスマナー

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ペルー企業と商談時に心がけておくこと

ペルー人は「個人での関係」を重要視します。
企業同士よりも個人同士の方が繋がりは強い文化なので、第三者からの紹介が必要になることも珍しくありません。

そのため、交渉したい相手に会いたい(話したい)場合、仲介者を通してアポイントを取ってもらえれば、よりスムーズに交渉の場を作ることができます。

ペルー企業へのアポイントの取り方

ビジネスを進めていく上で、商談や会議など、相手のスケジュールに合わせてアポイントを取らなければいけないですが、ここでのポイントは必ず「秘書を通して申し込む」です。

基本的にスケジュールの仕切りは秘書がおこなっているので、アポイントを取る際は、まずは秘書に申し込むべきです。

また、ペルー企業では会社対会社の取引というよりも個人的な関係で成り立っている部分もあります。

ペルー企業の担当者が途中で代わる・部署が変わるとなれば、今まで進めていた話が振り出しに戻ったり、再度説明しなければいけないことも考えられるので注意しておきましょう。

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服装のマナー

ペルーでのビジネス文化では「カジュアル」は適切ではありません

商談や会議など、ビジネスシーンでの面談はフォーマルできちんとしたスーツの着用がおすすめです。また、女性の場合はスーツもしくはドレスの着用が一般的です。

靴もスニーカーは絶対にNGです。半ズボンや運動靴はスポーツジム・ビーチに行く服装として認識されているので、ビジネスシーンではスーツ・革靴を着用してください。

ペルー人は「肩書き」に対して敬意を示す風習があります。渡す名刺やプレゼン資料などには、肩書きを示しておくことを心がけてください。

ペルーは海外企業との仕事に積極的になる傾向があるので、大きな歓待を受けることも珍しくないです。

その中でペルー人相手には「社交的に」そして「戦略的に」振る舞うことを心がけてください。

あまりにも直接的な感情だけで振る舞うと、提示する意見・要望に対して向き合ってくれない可能性があります。出来るだけ商談を成立させるために注意しておきましょう。

ペルー企業との商談の締結までの期間

ペルー人は良くも悪くも陽気な性格です。その陽気な性格さが強いゆえに「ルーズさ」が目立つこともあります。

約束した面談時間に間に合わない、契約締結までの期限に遅れるなどのハプニングはペルーでは珍しくありません。

時間に縛られる考えが嫌いなペルー人は急かされることも嫌がります。ある程度余裕を持った締結期限を設けることが最適です。

ペルー企業とのwebミーティングの心得

ペルー企業とWebミーティングを行う際、気になるのはインターネット環境。
環境が整っていないと会話の最中でも止まったり、落ちたりとスムーズにミーティングを進めることができません。

ペルーのインターネット普及率は81.9%で、南アメリカの平均普及率は78.8%と少し上回っています。しかし、日本の普及率は94.5%なので、日本基準で考えるとインターネット環境をしっかりと確保できないと考えておくべきです。

また、ペルーの平均通信速度も日本より劣っているため、Webミーティングの際には意識・注意しておきましょう。

途中で止まったり、落ちたりしてもミーティングを進められるように、テキストベースで内容を記録しておくなどの工夫が必要です。

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ペルー企業の組織構造

ペルーは公営企業(団体)・民間企業問わず、最高機関は取締役会です。

社長は取締役会の決定事項を執行するための支配人という立場になります。
社長だけに捉われず、ペルー企業とのビジネスを成功させるには取締役会の役員に根回しをしなければいけません。

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ペルーと日本はどんな関係?

ペルーは世界の中でも多様性に長けていて、多くの文化・伝統に溢れている国です。
経済観点でも鉱物資源の輸出などで安定した経済成長を維持しています。

日本との経済関係では、主に銅・亜鉛・液化天然ガスなどを日本に輸出し、自動車やタイヤ・鉄銅製品などを輸入しています。

日本企業がペルーへ進出している企業数は令和元年10月時点で72社です。
外務省|海外進出日系企業拠点数調査 https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page22_003410.html

地球上で日本の反対側にあるペルーでは、中間層の拡大が続き、新興層をターゲットに新たなビジネスチャンスが誕生しています。

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まとめ

この記事では、ペルーのマナーについて解説しました。
地球で日本の反対に位置するペルーでは、文化も風習も人間性も違うポイントが多いです。

しかし、陽気で明るいペルー人と関係(親交)を深くしていけば、商談・取引が上手くいくだけではなく、ビジネスチャンスの核となる人を紹介してくれることもあり得ます。

ペルーへの出張・ビジネス進出を予定されている方は、この記事で解説したビジネスマナーを参考にし、実践してみてください。

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たとセカビズライター
京都外国語大学イスパニア語学科卒業後、スペイン現地大学に留学しました。その後南米のチリとペルーにて永住権を取得し、主にペルーを拠点に南米全土でフリーランスの通訳として活動しました。ペルー大統領をはじめ、外務大臣や運輸大臣など、日本と南米各国の政治家の間に立ち通訳として橋渡しを行いました。民間企業が行う会議、セミナー、研修、講習などの現場にての通訳や調整なども行っていますので、ビジネス環境の経験は豊富です。